
「楽しませてもらう側」を量産する限り、若者流出は止まらない。
先日、広島に行って気づいたこと
先日、私用で広島に行ってきました。
広島市の人口は金沢市の約3倍。街を歩けば人が多く、活気に満ちていました。
ところが、広島県は若者の転出超過が全国でも深刻な問題になっています。
広島県の公式調査によると、転出超過の理由は大きく3つ。
- 1位:大学進学 — 10代後半で県外の大学へ進学し、最初の流出が始まる
- 2位:新卒の就職 — 卒業後に県外企業を選ぶ。地元企業の知名度不足やキャリア成長への不安が影響
- 3位:20代後半〜40代のUIターン — 「遊ぶ場所が少ない」「テーマパークがない」など、生活環境の魅力不足
私が引っかかったのは、3番目です。
Contents
「遊ぶ場所がない」は、本当に問題か?
テーマパークが少ないから出ていく。
アミューズメント施設がないから満足できない。
……本当にそうでしょうか?
ちょっと冷静に考えてみてください。
テーマパーク、年に何回行きますか?
その「年に数回」のために、何百億円かけて箱モノを建てるんですか?
私はここに、もっと根深い問題が隠れていると思っています。
それは、「誰かに楽しいものを用意してもらわないと、自分を満足させられない」 という姿勢そのものです。
買い物の幸福感は、驚くほど早く消える
「何か買えば満たされる」と思っている人は多いです。
でも、研究結果は残酷です。
- 日用品・アパレル: 購入後の高揚感は1〜3日でピークを過ぎ、数日で元に戻る
- 家(住宅): 3〜6ヶ月で「新しい家に住んでいる喜び」に慣れてしまう
- 自動車: 高級車でも1〜2年で「隣の新車」と比較し始め、満足感が消える
これは「ヘドニック適応」と呼ばれる、人間の脳に組み込まれた仕組みです。
どんなに高いモノを買っても、脳はそれを「当たり前」にしてしまう。
テーマパークも同じです。
最初は楽しい。2回目も楽しい。でも、5回目には「また同じか」になる。
つまり、「外から与えられる楽しさ」には、必ず賞味期限がある ということです。
箱モノを建てる前に、問うべきこと
自治体の会議室で「若者流出対策」が議題に上がると、だいたいこうなります。
「商業施設を誘致しよう」
「テーマパーク的なものを作ろう」
「イベントを増やそう」
——全部、「楽しませてあげる」発想です。
でもそれ、誰が運営するんですか? 赤字になったら誰が責任取るんですか?
10年後、その施設はまだ人を集められますか?
私は生成AI活用の研修で、石川県を中心に企業登壇70回以上、指導時間は500時間を超えました。
その現場で痛感していることがあります。
「自分で何かを生み出せる人」は、場所に依存しない。
逆に言えば、「誰かに楽しませてもらう側」のままでは、どこに住んでも満たされません。
東京に出たって、次は「ニューヨークの方が刺激がある」と言い出すだけです。
東京には何でもあるけど、何もない
一番の近道は、「自分で自分を楽しませられる人」を増やすこと
じゃあどうするのか。
答えはシンプルです。
「発信する側」「創る側」に回れる人を、一人でも多く増やす。
そしてそのための最強の武器が、今この瞬間、タダで使える生成AIです。
- ブログを書きたい? → 生成AIに壁打ちすれば、構成から文章まで一緒に作れます
- 動画を作りたい? → 台本も編集指示もAIと組めばひとりでできます
- ビジネスのアイデアがある? → AIに市場調査からプレゼン資料まで手伝わせればいい
- 音楽を作りたい、絵を描きたい? → 生成AIがあれば、スキルゼロからでも始められます
ネット環境さえあれば、金沢からでも、能登からでも、どこからでも発信できます。
誰の許可もいりません。
誰かにお膳立てしてもらう必要もありません。
「楽しませてもらう側」を卒業しよう
私がこの記事で本当に言いたいのは、自治体への批判ではありません。
「自分は何も動かないのに、環境のせいにしている人たち」へのアンチテーゼです。
「この街にはなんにもない」と言うなら、自分で作ればいい。
「刺激がない」と言うなら、自分が刺激になればいい。
テーマパークを待つより、自分の手で面白いものを生み出す。
消費者でいるより、発信者になる。
生成AIは、その第一歩を驚くほど簡単にしてくれます。
箱モノに何百億円かけるより、一人ひとりが「自分で自分をわくわくさせる力」を持つこと。
時間はかかります。でも、これが若者流出を止める一番の近道だと、私は本気で思っています。
あなたは、楽しませてもらう側のままでいますか?
それとも、自分で面白くする側に回りますか?
生成AIという武器は、もう目の前にあります。

