
「使える人」がいない県に、未来はない。
「生成AIやらなきゃ」で止まっている石川県の現実
「うちもそろそろAIとか、やらんとあかんのやろ?」
経営者の方から、こういう相談をよくいただきます。
答えは「はい、もう遅いくらいです」——なんですが、問題はそこじゃないんです。
本当の問題は、石川県に「生成AIを業務で使いこなせる人」が、ほとんどいないということです。
ChatGPTを触ったことがある人? それなら増えました。
でも、Google Geminiで業務の下書きを作り、NotebookLMで社内マニュアルをAIに読み込ませ、AppSheetでノーコードの業務アプリを組み、Canvaで販促物まで仕上げる——この一連を「自分でできる人」が、石川県に何人いると思いますか?
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フェルミ推定:石川県の「生成AI実務人材」はたった10〜50人
私なりに数字で考えてみました。
石川県の人口は約110万人。労働年齢人口はざっくり70万人。
そのうちIT・DXに関わる人材を1万人と見積もります(県内の情報サービス業事業所83社、中小企業5.6万社から逆算)。
全国調査では生成AIの業務利用率は55%ほど。
でも「Gemini+NotebookLM+AppSheet+Canva」を組み合わせて実務で回せる人となると、IT人材の中でも0.1〜0.5%がいいところです。
1万人 × 0.1〜0.5% = 10〜50人。
石川県全体で、です。
金沢市だけに絞れば、もっと少ない。
この数字、経営者の方も、県や市の政策を担う方も、重く受け止めてほしいんです。
「DX推進」と掲げるのは簡単です。
でも、現場で手を動かせる人がいなければ、計画書はただの紙です。
なぜこの4つのツールなのか——中小企業の「武器」になる理由
「なんでその4つなの? ChatGPTじゃだめなの?」
よく聞かれます。理由は明快です。
地方の中小企業が、お金をかけずに、今日から業務を変えられるツールだからです。
Google Gemini(生成AI)
AIへの「発注書」(プロンプト)を書けば、メール文案、企画書の骨子、議事録の要約が数分で出てきます。社長が夜中に思いついたアイデアを、翌朝には企画書の形にできる。それくらいのスピード感です。
NotebookLM(AI×社内ナレッジ)
自社のマニュアルや過去の報告書をNotebookLMに読み込ませると、AIがその内容を理解して質問に答えてくれます。新人教育で「先輩に聞かないとわからない」が激減する。つまり、ベテランの頭の中を、AIで共有財産に変えるツールです。
Google AppSheet(ノーコード業務アプリ)
「紙の日報をスマホで入力したい」「在庫管理をエクセルからアプリにしたい」——こういう現場の困りごとを、プログラミングなしで解決できます。外注すれば数十万円かかるものが、自社で作れる。ITベンダーに依存しない「自走する組織」の第一歩です。
Canva(デザイン・販促)
チラシ、SNS投稿画像、採用ポスター。デザイナーに外注しなくても、プロ並みの見た目が作れます。「うちは製造業だからデザインは関係ない」? いいえ、採用で選ばれるかどうかは、見た目の第一印象で決まる時代です。
この4つを組み合わせれば、「考える→まとめる→仕組み化する→発信する」が社内で完結します。
外注費を減らし、属人化を解消し、採用力まで上がる。これが中小企業にとっての本当のDXです。
私がやっていること—そして、なぜ「リードする」と言い切るのか
私は昨年から、石川県のIT・DX化、生成AI活用、そして「使える人」の育成を進めてきました。
- 企業への登壇:70回以上
- 職業訓練DX講座:累計500時間以上登壇
現場で経営者や従業員の方と向き合い、「AIって何ですか」から始めて、実際に業務で使えるところまで伴走してきました。
そして今、宣言します。
石川県を「生成AI活用立国」にするために、私がリードします。
大げさに聞こえるかもしれません。でも、先ほどのフェルミ推定を思い出してください。
県内で同じことができる人は10〜50人。その中で、公的機関の専門家として現場に入り、年間50名の育成を目標に動いている人間が、他にどれだけいますか?
年間50名を育成すれば、石川県のDX人材プールは毎年5〜10%ずつ拡大します。
5年続ければ250名。中小企業5.6万社に対して、確実に「使える人」が増えていく。
これは一人のコンサルタントの話ではなく、石川県の産業政策そのものの話です。
経営者へ—「うちには関係ない」が一番危ない
「AIなんて大企業の話でしょ」
「うちは製造業だから」
「パソコンすらろくに使えん社員ばっかりや」
全部、現場で聞いてきた言葉です。
でも、人手不足は待ってくれません。採用難も、エース社員の離職も、明日起きるかもしれない。
生成AIは万能薬じゃありません。でも、「3人分の仕事を2人で回す」ための、現実的な武器です。
そしてその武器は、「誰かが使えるようにしてくれる」のを待っていたら、いつまでも届きません。
行政・政策に関わる皆さまへ—「DX推進」を掛け声で終わらせないために
石川県のデジタル化推進計画には立派な目標が並んでいます。
でも、計画を実行するのは現場の人間です。その人間が育っていなければ、計画は絵に描いた餅です。
中小企業のDX推進人材不足率は85%。この数字は全国平均ですが、石川県も例外ではありません。
むしろ、能登地方との格差を考えれば、石川県こそ「人材育成」に本気で投資すべきです。
私は現場から、この課題を解決していきます。
行政の皆さまには、「現場で手を動かせる人を増やす」という一点に、予算と仕組みを集中させてほしい。
それが、石川県の未来を変える最短ルートです。
「AIに使われるな、AIを使い倒せ。」
石川県から、一緒に始めましょう。
まずは、あなたの会社の「最初の一人」を育てるところから。
