
届けたい場所がある。届けられない現実がある。
皆さん、こんにちは。
今日、ひとつ嬉しい報せが届きました。
私が担当している職業訓練のDX講座、次回の応募が締め切られたのですが、志願者が前回の倍以上になったそうです。
正直、驚きました。
そして、身が引き締まる思いでいっぱいです。
Contents
「学びたい」という声が増えている
この講座は、生成AIやITツールを使って「自分で考え、自分で動ける人」を育てることを目指しています。
魚をもらうのではなく、釣り方を覚える。
そんなイメージでしょうか。
「本気で釣り方を学びたい」
そう思ってくれる方が、これだけ増えたこと。
これは、石川県の中小企業や働く人たちの中に、確かな変化の兆しがあるということだと感じています。
本当にありがたいことです。
それでも、年間で届けられるのは数十名
ただ、喜びの裏側で、ずっと引っかかっていることがあります。
粛々と講義を担当させていただきますが、年間を通じて、私が直接お伝えできるのはせいぜい30名から40名。
これが現実です。
講義の質を守ろうとすればするほど、どうしても限界がある。
一人ひとりと向き合いたいからこそ、数を追うことはできない。
このジレンマは、ずっと心のどこかにあります。
七尾、輪島、珠洲。届かない場所への想い
特に、ここ最近ずっと気になっているのは、七尾市以北のことです。
能登半島地震から時間が経ち、復興に向けて動き出している方々がいる。
でも、金沢で講座を開いても、奥能登の方々には物理的に届きにくい。
距離の壁。
時間の壁。
金沢周辺で実績が積み上がるほど、本当に必要としている場所に届けられていないのではないか。
そんな不条理を感じることがあります。
横柄を承知で、思ってしまうこと
少し横柄な言い方になるかもしれません。
でも、正直に書きます。
「もし私が二人いたら、七尾や輪島でもこの講座を開けるのに」
そんなことを、ふと思ってしまうのです。
もちろん、これは傲慢な考えかもしれません。
でも、この想いの根っこにあるのは、「届けたいのに届けられない」というもどかしさです。
私一人の力には、どうしても限界があります。
「自走の種」を蒔く仕組みへ
だからこそ、考えていることがあります。
私一人の奮闘で終わらせてはいけない。
今回の受講生の皆さんを「最初の種」として、やがて能登全体に広がっていく仕組みを作れないか。
魚を配るのではなく、釣り方を教える。
そして、釣り方を覚えた人が、次の誰かに教えていく。
そんな循環が生まれたら、どれだけ心強いだろうと思うのです。
これは私一人では実現できません。
行政の方、支援機関の方、そして地域の企業や住民の皆さん。
いろんな人の力を借りながら、少しずつでも形にしていきたい。
受講生の皆さんへ
2月末から始まる講義。
私は全力で向き合います。
皆さんが「釣り方」を身につけて、それぞれの現場で活躍してくれること。
そして、いつか皆さん自身が、誰かに「釣り方」を伝える存在になってくれること。
そんな未来を信じて、一緒に歩んでいきたいと思います。
倍増という数字以上に、皆さんの「本気」に応えられる講師でありたい。
改めて、そう思っています。

