
「教えすぎない」が、人を育てる
120時間の講義が、今日終わりました
職業訓練のDX講義、最終日を迎えました。
1日6時間、20日間。合計120時間以上。
私が担当したのは、生成AI(ChatGPT、Gemini、Claude)、NotebookLM、RPA(Power Automate)、ノーコードツール(kintone、AppSheet)、Looker Studio、Canva、Gamma……。
書き出すだけで、なかなかのボリュームですよね。
カリキュラムの設計から、海外のDX事情まで。これを一人で担当してきました。
……でも、これは自慢したいことではないんです。
Contents
最終プレゼンで起きた「意識の革命」
本日の最終プレゼン。
受講生一人ひとりが、学んだことを発表してくれました。
その中で、こんな言葉が自然と飛び出してきたんです。
「外部ベンダーに頼らないシステム開発」
「自走できる組織を目指したい」
「ツールの組み合わせで課題を解決する」
「学んでいないことにもトライする」
……正直、震えました。
これ、私が「言わせた」言葉じゃないんです。
彼らが自分で考えて、自分の口から出てきた言葉なんです。
なぜ、最初に生成AIを渡すのか?
私の講義には、ちょっと変わったルールがあります。
かなり早い段階で、生成AIの使い方を覚えてもらう。
なぜか?
だって、卒業したら一人なんです。
企業や組織のDX推進人材として、誰にも頼れない状況で戦わなきゃいけない。
だから、生成AIを「特別なもの」じゃなくて、Google検索と同じ感覚で使えるようになってほしい。
「わからないことがあったら、まず生成AIに聞く」
この習慣が身につけば、卒業後も自分で学び続けられる。
最強の相棒を手に入れたようなものですよね。
講師なのに「しゃべらない」理由
もう一つ、私が意識していることがあります。
私がしゃべる時間を、どんどん減らす。
最終プレゼンの準備時間、私はほとんど口を出しませんでした。
でも、教室を見渡すと、受講生同士が自然と話し合いながら進めている。
わからないことがあれば生成AIに聞いている。
誰かがつまずいていたら、別の誰かが助けている。
私がいなくても、講義が「有機的に」動いている。
この状況を作ることが、私の仕事だと思っています。
「習わない人生」が、教える力になった
……でも、このスタイル、誰かに習ったわけじゃないんです。
私自身、誰にも習ったことがない人生でした。
自分で試す。自分で調べる。失敗して、また挑戦する。
カナダに渡り、ロサンゼルスで働き、日本に戻ってゲストハウスを経営し……。
紆余曲折というか、回り道ばかりの人生でした。
でも、その経験が今、活きているんです。
「正解を教えてもらう」んじゃなくて、「自分で掴み取る」経験を積んできたから、受講生にもその大切さを伝えられる。
綺麗なマニュアル通りに生きてきた人には、たぶんできない教え方だと思います。
紆余曲折してきた人こそ、教える側に向いている
だから、私と同じように「前向きに紆余曲折してきた人」は、教えることに向いているんじゃないかと思うんです。
失敗を知っている人だからこそ、失敗を恐れない姿勢を伝えられる。
回り道をしてきた人だからこそ、「答えは一つじゃない」と教えられる。
あなたの経験も、きっと誰かの力になる。
そう信じて、私はこれからも「教えすぎない」講義を続けていきます。

