
弱みを見せる勇気が、最大の武器になる時代がきた。
意外な褒め言葉から気づいたこと
先日、セミナー後にいただいた一言が、今でも心に残っています。
「石原さんの講義、進行が本当に上手ですね。叱っているんだけど、全然そう見えない」
正直に言います。私はこの業界では、まだまだ新参者です。
もっとすごい講師の方は、いくらでもいるでしょう。
専門知識も、実績も、肩書きも、私より立派な方はたくさんいます。
でも、その言葉を聞いて、ふと思いました。
私が誇れるものがあるとしたら、それは「失敗の数」かもしれない。
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失敗談を語り続ける理由
私のセミナーでは、できるだけあけすけに失敗談を語るようにしています。
受講生の皆さんは、もしかしたらお腹いっぱいかもしれません(笑)。
「またこの人、失敗の話してる…」って思われているかもしれない。
でも、それでいいんです。
なぜなら、失敗の数だけ、試した回数も多いということに気付いてほしいから。
料理に例えるなら、レシピ本を100冊読んだ人より、50回失敗しながら実際に作った人の方が、「この調味料を入れすぎると失敗する」という"生きた知恵"を持っているんです。
生成AIも同じです。理論だけを語る先生より、「ここでエラーが出やすいから気をつけて」と言える実践者の方が、受講生にとって本当に役立つはずです。
失敗は、信頼の入り口
失敗談を語ると、不思議なことが起こります。
受講生との間に、見えない壁がなくなるんです。
「この人も、私たちと同じように悩んで、つまずいたんだ」
そう感じてもらえた瞬間、教室の空気が変わります。
質問が増えます。笑顔が増えます。
これが、「叱っているのにそう見えない」の正体かもしれません。
もう一つの武器:「分かりません」と言える勇気
そしてもう一つ、私が大切にしていること。
それは、「分かりません」とちゃんと言えることです。
講師なのに?そう思われるかもしれません。
でも、生成AIやIT業界のスピードは、本当に速すぎるんです。
昨日の常識が、今日には古くなる。
まだ実践できていないこと、聞いたことがないことは、正直に「分かりません」と言う。
これが、結果的に講義の信頼性を高めているのかもしれません。
知ったかぶりが、一番の敵
例えば、道案内をお願いした人が、自信満々に間違った道を教えたらどうでしょう?
それより、「すみません、この辺りは詳しくないんです。一緒にスマホで調べましょうか」と言ってくれる人の方が、よっぽど信頼できますよね。
生成AIの講師も同じです。
全てを知っているフリをする先生より、「これはまだ試してないから、一緒に調べてみましょう」と言える伴走者の方が、受講生は安心するんです。
「分かりません」が、信頼に変わる瞬間
不思議なことに、「分かりません」と言うことで、「分かる」と言ったことへの信頼性が、逆に高まるんです。
これは、逆説的な真理だと思います。
当たり前のことを、当たり前に
正直に言うと、自分としては当たり前のことをしているだけです。
失敗したことは失敗したと言う。
分からないことは分からないと言う。 それだけです。
でも、この「当たり前」が、変化の激しいAI時代では、最大の武器になるのかもしれません。
完璧な先生である必要はない。
泥臭い実践者であり、正直な伴走者であればいい。
これからも、そんなスタンスで、石川県の皆さんと一緒に、生成AIの可能性を探っていきたいと思います。

