プログラムを一切書かずにWebアプリを作る方法|Claudeと対話するバイブコーディング実践記

また一つ、コードを1行も書かずにアプリを作りました。

前回つくった「診断ツール」に続く、2本目のWebアプリです。

今回の違いは、裏側にデータベースを繋いだこと。
データを溜めて、管理して、公開する——いわゆる「ちゃんと動くアプリ」に一歩近づきました。

しかも、相変わらず私はプログラミングができません。

やったことは、生成AIのClaudeと日本語で会話しただけ。

専門知識がなくても、ここまで作れる時代になりました。
今日はその全工程を、つまずいた部分も含めて正直に公開します。

そもそも「バイブコーディング」とは何か

バイブコーディングとは、自分でコードを書く代わりに、生成AIに「こういうものが欲しい」と自然言語で伝え、対話しながらアプリを作っていく開発スタイルのことです。

従来は「プログラミングを学んでから、ようやく作れる」のが当たり前でした。

つまり、作りたいものがあっても、その前に分厚い学習コストの壁が立ちはだかっていた。
バイブコーディングは、この順番をひっくり返します。

先に作りながら、必要なことを後から学ぶ

私がよく言う「最終学歴より最終学歴」とは、まさにこのこと。

学校で何を習ったかより、今この瞬間、何を学んで手を動かしているか。
生成AIは、その「作りながら学ぶ」を現実にしてくれる道具です。

今回の主役ツール ― LovableとSupabase

Lovableとは

Lovableは、日本語で「こんなアプリが欲しい」と指示すると、Webアプリの形にしてくれるノーコードのアプリ開発ツールです。

前回の診断ツールもこれで作りました。
詳しくは前回の記事に書いているので、ここでは深入りしません。

Supabaseとは?

Supabaseとは、アプリの裏側でデータを保管・管理する「データの保管庫」です。

もう少し具体的に言うと、こんなことができます。

  • ユーザーが入力したデータを溜めておく(蓄積)
  • 誰がログインしているかを確認する(認証)
  • 「この人は見ていい/この人はダメ」を仕分けする(アクセス権限の管理)

前回の診断ツールには、この「保管庫」がありませんでした。

質問に答えて結果が出る、そこで完結。

でも今回作りたかったのは、投稿が溜まっていき、それを管理して公開するアプリ。
だからデータベースが必要でした。

2本目にして、いきなりデータベース付きに挑戦したわけです。

(PostgreSQLやRLSといった専門用語も出てきますが、要は「頑丈な保管庫」と「鍵のかかる引き出し」だと思えば大丈夫。難しい言葉は、Claudeがその都度かみ砕いて教えてくれます。)

作る前に「壁打ち」した ― これが一番効いた

正直に言うと、今回いちばん効いたのは「作る作業」そのものではありません。
作り始める前に、Claudeとした壁打ちでした。

いきなり「アプリ作って」ではなく、まず「こんなことをやりたいんだけど」と相談したんです。
すると、Claudeのほうから次々と質問が返ってきました。

  • 「相談は無料にしますか、有料にしますか?」
  • 「投稿は誰でも見られる公開ですか、それとも非公開ですか?」
  • 「集めたデータはどこに、どう置きますか?」

——こういう問いを投げられて、私は初めて「あ、そこまだ決めてなかった」と気づくわけです。
頭の中でぼんやりしていた構想が、質問に答えるうちに、くっきり固まっていく。

生成AIは「作る道具」であると同時に、「考えを整理する壁打ち相手」でもある。 

これは初心者がいちばん見落としやすい、最大のコツだと思います。
私が普段のセミナーで「答えを教えるより、一緒に考えて自走できるようにする」と言っているのと、まったく同じこと。

Claudeは、その伴走相手をしてくれます。

プログラムを書かず、エラーはスクショで解決する

開発中、私が実際にやっていた作業は、驚くほどシンプルです。

  1. 日本語で「こうしたい」と指示する
  2. エラーが出たら、その画面をスクリーンショットで貼る
  3. Claudeが原因と直し方を、日本語で返してくれる

この往復だけ。たとえば、セキュリティに関する警告が画面に出たことがありました。

何が起きているのか私にはわかりません。

でも、その画面をスクショして「これ出たんだけど」と見せると、「ここをこう直せば大丈夫」と教えてくれる。言われたとおりにすると、ちゃんと直る。

この「スクショで対話する」やり方こそ、生成AI活用の基本動作だと思っています。 

必要なのは専門知識ではなく、「困った状況をそのまま見せて、聞く力」。
エラーは敵ではなく、対話のきっかけです。

(※実際のスクショには個人情報や認証用の文字列が写り込むので、公開時は必ず伏せています。これも大事な作法のひとつ。)

どんなアプリを作ったのか(仕様書チラ見せ)

完成したアプリを、仕様書風にざっくり紹介します。

何のためのアプリか
業種別の「お困りごと」を集め、無料相談につなげ、解決事例として蓄積していくためのアプリです。

3つの画面

  • 投稿フォーム:誰でも、自分の業種と困りごとを投稿できる
  • 公開される事例一覧:承認されたものだけが、みんなに見える
  • 管理者だけの承認画面:私だけがログインして、公開するかどうかを判断する

ポイントは、承認したものだけを公開し、個人情報は一切表に出さない設計にしたこと。

誰かの困りごとを預かる以上、ここは絶対に妥協できません。
だからこそ、開発中もセキュリティ周りはClaudeと何度もやり取りして、丁寧に詰めました。

中身を全部見せるとネタバレなので、続きはぜひ実際に触ってみてください。

完成したアプリはこちら

こちらが、今回作ったアプリです。

soudan.solobizjourney.com

業種と、いま困っていることを一つ投稿してもらえれば、それがそのまま無料1時間相談につながります。

「うちの業界でも、こんなことできるの?」——その入り口として、気軽に使ってみてください。

ちなみに、独自ドメイン(soudan.solobizjourney.com)での公開設定も、自分でやりました。
ここまで含めて、非エンジニアの私が再現できた、ということです。

まとめ

専門知識ゼロでも、

  1. 壁打ちで要件を固める
  2. 日本語で指示して作る
  3. エラーはスクショで対話して直す

——この3ステップで、データベース付きの本格的なアプリが作れる時代になりました。

あなたの現場にある「困った」も、きっと同じように形にできます。
最初の一歩は、完璧な設計図ではなく、「Claude、ちょっと相談なんだけど」のひと言で十分。

誰もまだ飛び込んでいない海に、最初に飛び込むペンギン(first penguin)でいいんです。
作りながら学べばいい。まずは一つ、あなたの「困った」をClaudeにぶつけてみてください。

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