NotebookLM×Googleスプレッドシート連携で「現場の活動データ」を分析する|金沢NotebookLMセミナー開催レポート

集めるのはAppSheet、考えるのはNotebookLM。山の記録が、本部の意思決定に変わる。

昨夜、金沢でNotebookLMのセミナーを開催しました。

「Gemini → NotebookLM → AppSheet」という3連続セミナーの2回目です。

有料の会にもかかわらず6名が集まってくださり、中には連続5回以上通ってくださるリピーターの方もいます。

その夜、ある林業のお仕事をされている方に「ひとつの連携の話」が強く刺さりました。

NotebookLMにGoogleスプレッドシートをつないで、現場のデータを分析する——という話です。
今日はその中身を、開催レポートも兼ねてお伝えします。

NotebookLMには、Google Drive・スプレッドシートも読み込める

先に結論から言います。NotebookLMは、PDFやWebサイトだけでなく、Google Drive上のドキュメントやスプレッドシートも「ソース(教科書)」として読み込めます。

NotebookLMは「自分が渡した資料の中だけ」で答えてくれるAIです。

一般的なチャットAIのように世間の知識で適当に答えるのではなく、こちらが渡した資料を読み込んで、その範囲で要約したり質問に答えたりしてくれる。

だから情報がブレにくい。(専門的には「RAG(与えた資料に基づいて答える仕組み)」と呼ばれますが、要は“持ち込んだ資料だけで答える優等生”だと思ってください)

そのソースとして、主に次の4種類が使えます。

  • PDF:マニュアル、報告書、論文
  • Webサイト:自社サイト、行政ページ、ニュース記事
  • Google Drive:Googleドキュメント、そしてスプレッドシート
  • 音声:会議の録音、セミナーの音源

このうち、見落とされがちで、いちばん効くのが Googleスプレッドシートの連携 です。

なぜか。PDFやWebは「完成した資料」です。一度作ったら、基本は止まったまま。
でもスプレッドシートは違います。毎日、現場で更新され続ける“生きたデータ”です。

つまりスプレッドシートをNotebookLMにつなぐということは——日々増えていく現場データが、そのままAIの教科書になるということ。

これが、現場仕事を持つ会社にとって大きな意味を持ちます。

林業の方に刺さった「AppSheetで集めて、NotebookLMで分析する」流れ

ここからが、昨夜いちばん盛り上がった話です。

現場の課題——山での記録が、本部にすぐ届かない

林業の方が抱えていた悩みは、こうでした。

「山での作業記録が、なかなか本部に届かない」

どこの斜面で、誰が、何時間、どんな作業をしたのか。
それは紙のメモだったり、人それぞれのやり方だったり、頭の中だったりする。山を下りて、事務所に戻って、後からまとめて入力する。

だからリアルタイムでは分からないし、データもバラバラで集計しづらい。

これは林業に限った話ではありません。

「現場が遠い・データが散らばる・本部に届くのが遅い」——多くの現場仕事が抱える共通の悩みです。

解決の型——AppSheetで集めて、NotebookLMで考える

ここで出てくるのが、もう一つのGoogleのツール AppSheet(アップシート) です。
AppSheetは、プログラミングなしでスマホアプリを作れるツール。
これで「現地活動の記録アプリ」を作ります。

流れはこうです。

  1. 現場:作業者がスマホで入力(場所・作業内容・時間・写真)
  2. AppSheet:入力データが、その場で送信される
  3. スプレッドシート:データが自動でたまっていく(=会社のデータ台帳)
  4. 本部:その台帳をリアルタイムで確認できる
  5. NotebookLM:そのスプレッドシートを連携し、「今月いちばん時間がかかっている作業は?」「先月と比べて変わった点は?」と質問して分析する

ポイントは役割分担です。AppSheetは「集める」道具、NotebookLMは「考える」道具。 

集めただけのデータは、ただの数字の山です。
そこにNotebookLMをつなぐと、「で、結局どうなの?」に答えが出る。
山の記録が、本部の意思決定の材料に変わるわけです。

これは林業だけの話ではない

この型は、業種を選びません。構造はまったく同じです。

  • 建設:各現場の進捗・安全点検記録をスマホ入力 → 本部で横断分析
  • 介護:訪問先での記録・申し送りを入力 → ケアの傾向を把握
  • 製造:設備点検・不良の記録を入力 → 不具合の傾向を質問で炙り出す

「現場でバラバラに発生する情報を、一箇所に集めて、AIに考えさせる」。
林業の方に刺さったこの流れは、石川の中小企業の多くが抱える課題にそのまま当てはまります。

開催レポート——異業種が集まるから、発見がある

昨夜の会は、有料にもかかわらず6名が参加してくださいました。

毎回集まってくださること、連続5回以上のリピーターがいることは、正直、講師としていちばんありがたい手応えです。

裏側を少しだけ。私がこの場でやっていることは、地味です。

会場を私人で押さえ、進化し続けるAIに合わせて毎回カリキュラムを組み直し、参加者が必ず手を動かすワークショップを準備する。 

それだけです。でも、AIは数週間で機能が変わる世界。
だからこそ「先月の資料を使い回す」ことをせず、毎回作り直しています。

そしてもう一つの価値が、異業種が同じ部屋にいること です。
昨夜の林業の話だって、もし林業の人だけが集まっていたら「うちの業界あるある」で終わっていたかもしれない。

でも、建設の人も、別の現場を持つ人もいたから、「それ、うちでも同じだ」と話が広がった。

分野が違うからこそ、自分一人では出てこない発見がある。
これは少人数のハンズオンでしか起きないことだと思っています。

次回はGoogle AppSheetセミナー(6月25日・金沢)

そして次回、いよいよ今回「刺さった連携」を、実際に手を動かして自分で作る回です。

今回のNotebookLMで「分析する側」を体験したなら、次は「集める側」=AppSheetでアプリを作る番。聞いて終わりではなく、その場で動くアプリを作って帰っていただきます。

まとめ

  • NotebookLMは「資料を整理して考えるAI」AppSheetは「現場の情報を集めて自動化する道具」
  • この2つをセットで使うと、現場DXは一気に進みます。集めて、考える。役割が噛み合うからです。
  • まずは難しく考えず、手元のスプレッドシートを1つ、NotebookLMに連携してみてください。 そこから景色が変わります。

「現場が動くDX」を、机上の理論ではなく、自分の手で。それが、いちばんの近道です。

よくある質問(FAQ)

Q. NotebookLMにスプレッドシートは読み込めますか?
A. はい。Google Drive経由で連携でき、スプレッドシートをソース(教科書)として読み込めます。日々更新されるデータをそのまま分析対象にできます。

Q. NotebookLMとAppSheetは、どう使い分けますか?
A. 役割が違います。AppSheetが「集める」(現場でスマホ入力→スプレッドシートに自動蓄積)、NotebookLMが「分析する」(たまったデータに質問して答えを出す)。集める道具と考える道具、と覚えてください。

Q. 石川県でNotebookLMを学べるセミナーはありますか?
A. はい。金沢で定期開催しています。次回は6月25日(木)にAppSheetの回を開催予定です。
こくちーずプロのページからお申し込みいただけます。

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