DX・AIコンサルの「番付」は誰が決める?——毎日四股を踏み続けてわかったこと

「どの部屋にも属さない力士」が、土俵に上がり続ける理由。

炎鵬関の復活に、心が震えた

私は石川県金沢市の出身です。

だから、同郷の炎鵬関が土俵に戻ってきたとき、テレビの前で息を止めていました。

やめるかどうかの瀬戸際。体格のハンデ。それでも土俵に上がり続けることを選んだ。

正直に言います。自分と重ねて見ていました。

もちろん、私は力士ではありません。AIやITの活用で業務効率化の相談を受ける仕事をしています。
セミナーや講師業とは別に、企業の現場に入って一緒に汗をかく伴走支援です。

この業界に携わって3年。見えてきたものがあります。

それは、この世界にも「番付」がある、ということです。

DX・AI業界にも「番付」がある

相撲には番付表があります。実力と取組の結果がすべて。ごまかしが効かない。

DXやAIの支援業界にも、目には見えない番付があると感じています。

大手コンサルティングファーム、全国展開の研修会社、有名メディアの常連コメンテーター——。
この人たちは、言ってみれば横綱や大関。名前だけで土俵に呼ばれる。

では、私はどこにいるか。

正直に言えば、まだまだ前頭の下位です。

しかも、相撲界ではありえないことですが、私はどの部屋にも所属していません。
大手のバックも、全国ネットワークの支援もない。金沢を拠点に、一人で土俵に立っている。

「無所属の力士」が仕事をもらうには

どの部屋にも属さない力士が、どうやって取組を組んでもらうか。

答えはひとつしかありませんでした。

毎日の稽古です。

相撲取りが毎朝四股を踏むように、私は毎日記事を書いています。
1日3本。AIの最新動向、現場で気づいたこと、経営者と話して考えたこと。
地味です。華やかさはない。でも、四股を踏まない力士が強くなることは絶対にない。

そして「出稽古」。自分でセミナーの会場を予約して、内容を一から作り、集客し、当日を迎える。
誰かに「登壇してください」と呼ばれるのではなく、自分の足で出向いていく。
会場費も、告知にかかる労力も、集客できなかったときの冷や汗も、全部自分持ちです。

本場所は、職業訓練DX講義

そして、「本場所」があります。

私にとっての本場所は、職業訓練校でのDX講義です。

1日6時間。それが約20日間続く。受講生は本気です。人生を変えようとしてこの講義に来ている。
こちらも真剣勝負以外ありえない。

この本場所を5期、戦い抜きました。積み上げた時間は600時間を超えています。

毎回、取組相手が変わります。受講生のバックグラウンドも、ITへの親しみ度合いも、抱えている不安も違う。

だから毎日、相手を分析する。自分の武器——新しいAIツール、DXの最新事例——でカリキュラムを磨き直す。昨日と同じ技では、今日の相手には通じない。

谷町は、「見てくれている人」

相撲には「谷町」という言葉があります。力士を応援し、支えてくれるファンやパトロンのことです。

ありがたいことに、私にも谷町が現れ始めました。

毎日の発信を読んでくれている経営者。出稽古(自主セミナー)に足を運んでくれた方からの相談。
職業訓練の受講生がNoteに私の活動を投稿してくれる。

セミナー登壇は80回を超えました。特に社会福祉法人関連の活動が増えてきました。

これは、看板の力ではありません。

毎日の四股と、出稽古と、本場所の積み重ねを、誰かが見てくれていた。ただそれだけのことです。

番付は、稽古量で決まる

最近、このサイクルが少しずつ回り始めている実感があります。

稽古(発信)→ 出稽古(自主セミナー)→ 本場所(職業訓練)→ 谷町(応援してくれる人が増える)→ さらに稽古に打ち込む。

相撲の世界では、番付は稽古量と取組結果で決まります。
部屋の大きさでも、後援会の資金力でも、テレビ映りの良さでもない。

DXやAIの支援者を選ぶとき、経営者の皆さんにも同じ目で見てほしいと思うことがあります。

その人は毎日、稽古しているか。
自分のリスクで土俵に上がっているか。
取組の結果——つまり、現場でどれだけ汗をかいてきたか——を語れるか。

名刺に書かれた部屋の名前より、土俵の上で何番取ったかのほうが、よほど確かな情報です。

まだまだ、前頭の下位です

最後に、大事なことを書きます。

私の番付は、まだまだ下のほうです。

それを忘れたくない。

番付が上がったと勘違いした瞬間、稽古をサボり始める。四股を踏まなくなる。出稽古に行かなくなる。

炎鵬関が教えてくれたのは、「土俵に上がり続ける」こと自体が、すでに戦いだということです。

金沢から、明日も四股を踏みます。

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