
「AIが使えない」のではない。会議が長すぎるのだ。
介護施設でのセミナーで、答えられなかった質問
先日、石川県白山市内の介護施設でNotebookLMのセミナーに登壇しました。
最近、介護業界の方たちからお声をかけていただくことが増えています。
人手不足が深刻な現場ほど、AIに対する関心が高い。身に染みて感じます。
その日のセミナーで、こんな質問をいただきました。
「NotebookLMにアップロードできる音声ファイルの長さは?」
正直に言います。
「ちょっと調べてませんでした、すいません……」
恥ずかしかったです。講師として登壇しておきながら、即答できなかった。
でも、その質問がきっかけで、その場にいた全員にとって、もっと大事な話が始まりました。
Contents
そもそも、1時間半の会議は本当に必要ですか?
以前私のセミナーに参加された方が、1時間半の会議の音声ファイルをNotebookLMにアップロードしようとして、できなかったとおっしゃっていました。
私はこう返しました。
「それ、そもそも1時間半も会議をやっていていいのでしょうか?」
会議が長いこと自体に、誰も疑問を持っていない。
毎週やっているから。前任者がそうしていたから。「いつもこうだから」。
それ、本当にそのままでいいのか。一度、立ち止まって考えてみてほしいのです。
AIの「制約」が、業務のムダを見える化する
NotebookLMに読み込ませようと思ったら、音声を短くしなきゃいけない。
短くしようと思ったら、会議で話す内容を絞らなきゃいけない。
内容を絞ろうと思ったら、「この議題、本当に全員で話す必要あるか?」と考えなきゃいけない。
気づいたら、会議そのものを見直している。
新しい技術を、今のやり方のまま使おうとしても、うまくいきません。
でも、工夫して使おうとすると、その過程で「今まで当たり前だったこと」を問い直すことになる。
これが、AIツール導入の"本当の"価値です。
「思考停止」が一番のコスト
石川県の中小企業を回っていて、よく感じることがあります。
会議が1時間半。日報を毎日手書き。朝礼で全員が一言ずつ話す。
「なぜやっているんですか?」と聞くと、「ずっとこうだったから」と返ってくる。
誰も、なぜやっているのか説明できない。
原材料は上がる。人件費も上がる。金利も上がる。削れるのは「無駄な時間」だけです。
その「無駄な時間」が、思考停止で見えなくなっている。
AIの制約にぶつかったとき、それが初めて見えるようになるのです。
AIは「答え」ではなく「問い」をくれる
よくある誤解があります。
「AIを入れれば効率化できる」
半分正しくて、半分間違っています。
AIは、今のやり方をそのまま速くしてくれる魔法の箱ではありません。
AIの制約にぶつかって、「じゃあどうする?」と考える。
その「考える」という行為そのものが、組織を変えていく。
私のセミナーや講義では、毎回こういう本質的なやりとりが飛び交います。
ツールの使い方を教えるだけの研修なら、YouTubeを見ればいい。
事例が知りたいのなら、検索すればいい。
私がやりたいのは、「考える組織」をつくる伴走支援です。
【結論】まず、自社の「1時間半の会議」を探してみてください
あなたの会社にも、きっとあるはずです。
「なぜやっているのか誰も説明できないけど、ずっと続いていること」が。
AIツールを導入するかどうかは、その次の話です。
まず、思考停止で続けてきたことに「本当に必要か?」と問いかけてみてください。
その問いを、一緒に考えませんか。

