
「おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る」――鉄鋼王カーネギーが墓に刻んだ言葉が、私の小さなプライドを粉々にしてくれました。
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正直に言います。私より優秀な人だらけです
職業訓練のDX講座も5期目、500時間を超えました。
小規模な対面セミナーも70回以上やってきました。
それでも、毎回思うんです。
「……この人たち、俺よりできるじゃん」
本当にそうなんです。
職業訓練やセミナーでお会いする方々の中には、明らかに私より能力が高い人がたくさんいます。
元エンジニア、元管理職、専門分野で何十年もやってきたプロフェッショナル。
じゃあ、なんで俺が前に立ってるんだ?
この問いは、ずっと頭の中にあります。
カーネギーの墓碑銘が教えてくれたこと
鉄鋼王アンドリュー・カーネギー。
アメリカの鉄鋼業を制覇し、世界一の富豪と呼ばれた男です。
その彼が自分の墓に刻ませた言葉が、これです。
おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る
これを初めて読んだとき、正直、頭を殴られたような気分でした。
世界一の富豪が、自分の能力を誇らなかった。
「俺はすごい」ではなく「すごい奴らを活かせた」と言い切った。
私にもかつて、小さなプライドがありました。
自分の領域に、自分よりできる人が入ってきたとき、心のどこかでざわつく感覚。
「俺のポジションが奪われるんじゃないか」と。
でも、カーネギーの言葉に触れて気づいたんです。
そもそも守るべきは、ポジションじゃなかった。
私にできることは「種を蒔く」ことだった
じゃあ、自分より優秀な人がたくさんいる中で、私にできることは何なのか。
答えはひとつでした。
失敗の話をすること。
私が自慢できるものなんて、正直ほとんどありません。
でも、失敗だけは山ほどあります。
何度も何度も転んで、泥だらけになって、それでもなんとかここに立っている。
その姿を見せることで、「あ、この人でもできてるなら、自分にもできるかも」と思ってもらえたら。
この「自分にもできるかも」という感覚。これが種です。
私は、この種を蒔くために講師をやっています。
ツールの使い方を教えることが本業じゃない。
「あなたにもできる」という火種を、一人ひとりの心に落としていくことが、私の仕事です。
だから、能登に行きます
金沢だけじゃ足りない。
能登には、これまで不遇だったり、タイミングが合わなかったり、やる気はあるのにきっかけがなかった人たちがいます。
私はデジタルの箱モノを作りに行くわけではありません。
情報発信やシンプルなアプリ開発を自分自身でできる人になってほしい。
再び立ち上がろうとする人たちの心に着火するために、セミナーを開催します。
【輪島開催】石川県DX実践セミナー〜Google Geminiで業務を加速する実践ワークショップ〜
- 日時:2026年5月22日(金)10:00〜12:00
- 詳細・お申込み:こくちーずプロ

大きな会場で何百人に向けて話すセミナーではありません。
少人数で、顔を見て、一人ひとりの「できるかも」を一緒に育てる場です。
自分より優秀な人が現れたら、喜べばいい
カーネギーは、自分より優れた人材を脅威ではなく「最大の武器」にしました。
地方で生成AIやDXに取り組んでいると、「もっとすごい人が出てきたらどうするんですか?」と聞かれることがあります。
答えはシンプルです。
喜びます。
だって、石川県に生成AIを使いこなせる人が増えるということは、この地域全体が強くなるということですから。
私ひとりが目立つことより、石川県の中小企業がAIを武器にして生き残れることのほうが、よっぽど大事です。
「AIに使われるな、AIを使い倒せ。」
これは私のミッションですが、私ひとりでやることじゃない。
種を蒔いて、芽が出て、いつか私より大きな花を咲かせる人が現れたら、それが一番うれしい。
カーネギーが墓に刻んだように、私もいつかこう言いたいのです。
「自分にもできるかもと思ってくれた人たちが、自分を超えていった。それが誇りだ」と。
能登で、お待ちしています。

