
「寄り添う」の次に必要なのは、「一緒に前を向く」ことだと思うのです。
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あの日、すべてが止まった
2024年1月1日。あの震災で、予定されていたセミナーはすべてなくなりました。
当たり前のことです。生活の再建を一刻も争う時期でした。
セミナーどころではない。誰もがそう思いましたし、私もそう思いました。
それから2年と3か月。
「自分に何ができるのか」——ずっと考えていました。
能登との縁は、震災の前からあった
私が生成AIやDXのセミナー講師として活動を始めたのは、2023年6月のことです。
石川県商工会連合会のご縁で、県内30か所の商工会で登壇する機会をいただきました。
南は山中商工会から、北は能登の商工会まで。そのうち8割が生成AIのセミナーでした。
能登の事業者の皆さんとは、あの震災の前から一緒に学ばせていただいた仲間です。
「初めまして」ではないのです。
このきっかけを与えてくださった皆様には、本当に感謝しています。
2年間、ずっと考えていたこと
震災後、何ができるか考え続けて、私がたどり着いた答えはこうでした。
「震災前と同じように関わるべきだ」
特別扱いをしない。腫れ物に触るような接し方をしない。
金沢で行っているセミナーと同じスタンスで、同じ内容を、能登でもやる。
お叱りを受けるかもしれません。
「まだ早い」「もっとゆっくり寄り添うべきだ」という声があるかもしれません。
でも、私は「ふつうに接する」ことにしました。
なぜなら、能登の事業者の皆さんは、同情を求めているのではなく、前に進む力を求めていると思うからです。
生成AIは「特別な技術」ではなく「日常の道具」
今回のセミナーでは、Google Geminiをはじめとする生成AIの活用をお伝えします。
生成AIと聞くと、大企業や都会のIT企業が使うものだと思われるかもしれません。
でも実際は違います。
人手が足りない。採用しても来てくれない。一人で何役もこなさなければならない。
——これは、能登に限らず石川県の中小企業が抱える共通の悩みです。
そしてこの悩みにこそ、生成AIは力を発揮します。
たとえばGoogle Geminiを使えば、見積書のたたき台、取引先へのメール文面、補助金申請の下書き。
こうした「やらなきゃいけないけど時間がかかる仕事」を、AIへの発注書(プロンプト)ひとつで大幅に短縮できます。
私はこれまで企業や行政機関で70回以上登壇してきましたが、現場で一番喜ばれるのは「難しい理論」ではなく、「明日から使える具体的な技」です。
会場を提供してくださる方への感謝
今回、能登での開催を決められたのは、会場を快く提供してくださる方がいたからです。
これもまた、ご縁です。
一人では何もできません。でも、縁がつながれば、できることが生まれます。
震災前に能登で出会った方々とのつながりが、2年経った今、こういう形で実を結びました。
「ふつう」が、いちばんの敬意だと思う
復興支援にはいろいろな形があります。
寄付、ボランティア、精神的な寄り添い。そのどれもが大切です。
でも私は、自分にできることをやります。
それは「ふつうにセミナーをやること」です。
能登の事業者の皆さんと、金沢の事業者の皆さんと、同じ目線で、同じ内容で、一緒に学ぶ。
震災があったから手加減するのではなく、震災があったからこそ、ちゃんと届ける。
「ふつう」に接すること。それが私なりの、いちばんの敬意です。
能登の皆さん、またお会いできることを楽しみにしています。
参加申込みはこちらのリンクから https://kokc.jp/e/bdcf3720b7fa693757e874e617828a3a/

