
「先生」と呼ばれるたびに、正直くすぐったい。だって、あなたたちのほうがよっぽど本気だから。
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落語の世界に見た、「一人前」までの途方もない道のり
最近、海外の方にも落語が人気になっていたり、女性の噺家が増えてきたというニュースを見ました。
素晴らしいですよね。
そこで気になって、噺家がどうやって一人前になるのかを調べてみたんです。
落語の世界には、厳格な階級制度があります。
弟子入り → 前座 → 二つ目 → 真打。
まず、真打の師匠に弟子入りして、数ヶ月から1年の見習い期間。
掃除、洗濯、師匠の身の回りの世話。ここでようやく「前座」になれます。
前座では、寄席の開口一番を務めながら、楽屋の雑用と基本の噺の稽古を3〜5年。
着るものは着流しの着物だけ。羽織すら許されません。
次の「二つ目」に上がると、ようやく羽織を着られるようになり、雑用から解放され、自分で独演会を開けるようになります。ここまでで約10年。
そして最終段階の「真打」。寄席のトリを務め、弟子を取れる一人前の噺家。入門から通算10〜15年が目安です。
「生涯現役」と言われる落語の世界では、真打に昇進してからが本当の勝負だそうです。
私はまだ「前座」にもなれていない
この話を知って、背筋が伸びました。
私が生成AIやDXの講師を始めて、まだ3年弱です。
職業訓練DX講座で500時間以上教え、企業登壇は70回を超えました。何百人もの方たちにお会いしてきました。
でも、落語の世界で言えば、まだ前座にすらなれていない。
それなのに「先生」と呼んでくれる人がいる。
正直に言います。
ちょっとくすぐったいんです。
勘違いしないようにしないと、、、背筋が伸びます。
あなたたちのほうが、よっぽどすごい
何百人もの受講生や経営者にお会いしてきて、ずっと感じていることがあります。
熱意やスキルが高い人ばかりだということです。
私より、誠実に。私より、着実に。私より、地道に。
実践している方が、本当に多い。
先日、石川県立図書館で50名規模のセミナーを開催したとき、こんなことがありました。
「石原さん、何か手伝えることありますか?」
受講生だった方が、わざわざ駆けつけてくれたんです。
会場の設営を手伝い、参加者の誘導をしてくれた。
頭が下がりました。
私が「教えた」はずの人たちが、私を支えてくれている。
「師匠と弟子」じゃない。この関係は何だろう
そのとき、ふと思ったんです。
落語の世界は、師匠と弟子の関係で成り立っています。
師匠が芸を授け、弟子がそれを受け継ぐ。明確な上下関係があります。
でも、私たちの関係は違う。
私はたまたま生成AIに少し早く触れただけ。
現場で泥臭く試行錯誤してきただけ。
受講生の方々は、それぞれの現場で、それぞれの課題と向き合いながら、自分の力で立ち上がろうとしている。
教える人と教わる人。そんな一方通行の関係じゃない。
「同志」なんだと思います。
石川県を「生成AI活用立国」にする同志たち
石川県の中小企業は、人手不足、採用難、後継者問題。どこも同じ課題を抱えています。
東京の大企業みたいに、専門のAI部門を作る余裕はありません。
一人ひとりが自分で学び、自分で動くしかない。
だからこそ、「同志」が必要なんです。
上から教わるのではなく、横に並んで一緒に走る仲間。
うまくいった事例を共有し、失敗した経験も隠さず話し合える関係。
私がやれることは、「先生」として壇上から語ることではありません。
一緒に泥まみれになりながら、石川県を生成AI活用で日本一にする。その旗を持って走り続けることです。
落語の世界では、一人前になるまで15年かかります。
私たちの挑戦も、まだ始まったばかりです。
でも、一人じゃない。
石川県には、もう何百人もの「同志」がいます。
自分で立ち上がると決めた、あなたもその一人です。
下記、職業訓練DX講義の受講生のNote です。
ITパスポート資格取得の取組み方が分かりやすくまとめてあります。
