
「すでにあるもの」を組み合わせるだけで、地方は変わる。
二つの無関係なニュース、本当に無関係ですか?
昨夜、夕方のニュースをぼーっと見ていました。
地域おこし協力隊の方の着任ニュース。
とても優秀な方たちで、心強いなと思いました。
そして同じ日、私が担当する職業訓練DX講座の6期生の応募が始まりました。
ありがたいことに、既に複数名の方が興味を持ってくださっています。
まるで関係のない、二つのニュースに見えますか?
私には「もったいない」としか映りませんでした。
「もったいない」の正体
石川県内で活躍される地域おこし協力隊の方たちが、まずこのDX講座を受けたら、もっと動きが広がるのではないか。
これが私の率直な感想です。
「いやいや、協力隊は地域振興でしょ。DXは企業のIT化の話でしょ」
そう思った方、ちょっと待ってください。
地域おこし協力隊の方が任地でまずぶつかる壁は何か。
土地勘がない。人脈がない。地元の空気感がわからない。
私のDX講座は3か月間の訓練です。その間に何が起きるか。
- 同期の受講生という仲間ができる
- 石川県の中小企業で働いてきた私の現場の話を毎日聞く
- 生成AI、Googleツール、業務自動化など地域で即戦力になる武器が手に入る
つまり、土地勘・人脈・実務スキルが3か月で一気に揃うわけです。
カリキュラムは「地方の現場」で使えるものだけ
「DX講座って、なんか難しいパソコンの授業でしょ?」
違います。
私の講座に並ぶのは、こういうものです。
- 生成AI(ChatGPT、Gemini、Claude) ── 企画書も報告書も、一人で何役もこなせる
- NotebookLM ── 膨大な資料を一瞬で整理する
- Google AppSheet ── プログラミングなしで業務アプリを作る
- Looker Studio ── データを「見える化」して住民や上司に説明する
- Power Automate for desktop ── 手作業の繰り返しを自動化する
- Canva ── チラシもSNS投稿もプロ品質で作れる
- Kintone ── 地域の情報共有基盤を自分で組める
どうですか。地域おこし協力隊の方が任地で「あったらいいな」と思うスキル、全部入っていませんか。
しかも、この講座は今年1月に石川労働局の方々が視察に来られたコースです。
行政がわざわざ見に来る。それだけの中身があるということです。
「監督官庁が違う」で止まっていいのか
正直に言います。
おそらく実現が難しい理由は、監督官庁が違うということでしょう。
地域おこし協力隊は総務省、職業訓練は厚生労働省。縦割りの壁です。
でも、ここで問いたい。
「すでにあるもの」を組み合わせるだけで解決できることを、縦割りを理由に放置していいのか。
新しい予算も、新しい制度も、いりません。
すでに石川県内に「地域で即戦力になるDX人材を育てる仕組み」は存在している。
すでに「地域を変えたいという志を持った人材」も着任している。
足りないのは、この二つをつなげる発想と、誰かの一声だけです。
柔軟な「組み合わせ」が地方を救う
私はこれまで企業登壇70回以上、DX講座も5期目500時間を迎えました。
現場で見てきたことがあります。
地方の課題は、リソース不足ではない。「すでにあるもの」が見えていないことです。
人も、仕組みも、予算も、バラバラに存在している。
それを組み合わせる人がいない。組み合わせていいと言う人がいない。
地域おこし協力隊×DX講座。これは一例にすぎません。
自治体関係者の皆さん、議員の皆さん。
皆さんの地域にも「組み合わせるだけで化ける」ものが、きっとあります。
新しいものを作る前に、すでにあるものを見渡してください。
その柔軟な一手が、地方を変える最短ルートです。
