
「その質問、うちには来ないだろう」と思っている会社から、人が抜けていく。
あの空気、想像できますか!
面接室。最後に「何か質問はありますか?」と聞いたとき。
目の前の求職者が、こう言うんです。
「御社では、生成AIを業務で活用していいですよね?」
一瞬、空気が止まります。
人事担当者は隣の上司をちらっと見る。上司は腕を組んだまま、何も言わない。
「……えっと、うちはまだそこまでは……」
求職者の表情がすっと変わります。面接はそこから、ただの消化試合になります。
もう、答えは出ているんです。この会社は「ない」んだなと。
Contents
これは想像の話ではありません。
私は石川県で職業訓練のDX講座を担当しています。今年で5期目です。
毎週3回、受講生の前に立って、こう伝えています。
「面接の最後に、必ずこう聞いてください。『御社では生成AI活用していいですよね?』と」
最初は「え、そんなこと聞いていいんですか?」という反応でした。
でも、理由を説明すると、皆さん腑に落ちた顔をされます。
「あ、それって、自分を守るための質問なんですね」
そうです。入ってから「この会社、生成AI活用する気ないんだ」と気づいても遅いんです。 面接の場で確かめるのが、一番賢い。
今日も講義のあと、受講生の方がこう言ってくれました。
「次の面接から、早速聞いてみます」
この流れ、もう止まりません。
フェルミ推定で見える「タイムリミット」
「いやいや、うちの面接でそんなこと聞かれるわけないでしょ」
そう思った方。数字で考えてみてください。
石川県の就業者数は約60万人。全国の転職率(約5%)をかけると、年間の転職者は約3万人です。
私は週3回の講義で毎回この話をしています。
SNSでも毎日発信しています。受講生は周囲の求職仲間にも話します。口コミは広がります。
積み上げていくと、3ヶ月後——2026年7月には、石川県内の面接の半数でこの質問が出る計算になります。
半数です。2回に1回。
「御社では生成AI使えますか?」
その質問に、御社は何と答えますか?
答えられない会社に起こること
想像してみてください。
求職者がこの質問をして、御社がしどろもどろになる。
その求職者は、次の面接で別の会社に同じ質問をします。
そっちの会社は「もちろん。うちはこう使ってます」と即答する。
求職者はどちらを選びますか?
答えは明白です。
これは「生成AIが好きかどうか」の話ではありません。
「この会社は変化に対応できる組織かどうか」を、求職者が面接で見極め始めているという話です。
人手不足の石川県で、選ばれない会社になる。
それがどれだけ致命的か、経営者の皆さんならおわかりのはずです。
「うちはまだ関係ない」が一番危ない
「うちは製造業だから」
「うちは小さい会社だから」
そう言って先送りにしている間に、隣の会社は動き始めています。
生成AIの活用といっても、いきなり大げさなシステムを入れる話ではありません。
日報を音声入力にする。
見積書のたたき台をAIに作らせる。
マニュアルの下書きを10分で終わらせる。
そういう「小さな当たり前」を社内に作るだけです。
でも、その「小さな当たり前」があるかないかで、求職者の目にはまったく違う会社に映ります。
「AIを使っていい会社」と「AIの話すら出ない会社」。
あなたの会社は、どちらに見られていますか?
タイムリミットは90日。今日から始めてください。
7月まで、あと約90日です。
「面接で聞かれてから考えよう」では間に合いません。
社内で「生成AIをどう使うか」を決めて、実際に動かして、面接で胸を張って答えられる状態にする。
それには最低でも2〜3ヶ月かかります。
つまり、今日がギリギリのスタートラインです。
私はこれまで以上に、「御社では生成AI活用していいですよね」という質問を広げていきます。
職業訓練でも、SNSでも、企業研修の現場でも。
これは脅しではありません。求職者はどんどん賢くなっていくだけです。
私は石川県を生成AI実践県にしたいのです。
社内での生成AI活用、どうするか。まだ決めていないなら、今日決めてください。
一緒に考えましょう。私はそのための軍師です。
