
「たかが生成AI講座」と笑う人ほど、30年間給料が上がらない理由を考えたことがない。
「また AI の使い方セミナーか」と思ったあなたへ
こんばんは。
「生成AIワークショップ? ああ、ChatGPTの使い方を教えるやつでしょ?」
そう思いましたよね。
95%以上の方がそう思っています。
正直に言います。
残念ながら、浅いです。
その程度のツール講座なら、私はやりません。
YouTube を観ればいい。Kindle で読めばいい。
それで事足りるからです。
じゃあ私は何をやっているのか。
今日はその話をします。
少し長くなりますが、地方の未来に関心がある方は、最後まで読んでください。
私のワークショップで起きていること
私が生成AIセミナーを開催するとき、参加者に「典型的な質問集」を渡します。
よく使うものは10個ほど。
その中にはこんな問いが含まれています。
- どうして日本では30年間、給料が上がらないのか?
- 昇給は空から降ってくると思っていないか?
- リスクを取らずに何かを得ようとしていないか?
- 何をもって「正解」とするのか?
- 最終学歴と最新学歴、どちらが大事か?
「文章が簡単に書けますよ」なんて話は、誰でもできます。
違うんです。
参加者自身が、この問いを生成AIに投げかけるのです。
そして、忖度しない生成AIが、容赦なく答えるのです。
ある50代の参加者がいました。
「会社が悪い」「景気が悪い」「石川だから仕方ない」。
最初はそう言っていました。
その方が生成AIに「なぜ自分の給料は20年間ほとんど変わらないのか」と聞いたとき、
画面に返ってきた答えを見て、しばらく黙りました。
AIは忖度しません。
「あなた自身がスキルのアップデートを止めている可能性があります」
「同じ業務を繰り返すだけでは、市場価値は上がりません」
誰かに言ってほしかったけれど、誰も言ってくれなかった言葉。
上司でも同僚でもなく、機械が淡々と返してきた。
その方は翌週、自分でChatGPTの有料プランに申し込んでいました。
スイッチが入る瞬間は、ツールの便利さを知ったときではありません。
自分の現在地を突きつけられたときです。
為政者にはこれができない
なぜ私がこんな「面倒なこと」をやっているのか。
理由は単純です。
行政にはこれができないからです。
本音がどこにあるかはわかりません。
しかし、自治体や行政は「弱者に寄り添う姿勢」を崩せない。
「あなたのスキル不足が原因です」とは、口が裂けても言えない。
だから補助金を出す。箱物を建てる。
都会のコンサルが作った「地方創生プラン」を導入する。
海外の成功事例の焼き直しを「先進的な取り組み」と呼ぶ。
悪意があるとは言いません。
でも、それで火がついた人を、私はほとんど見たことがありません。
定型の動画を流す。決まった講義内容を一方的に行う。
参加者は「勉強になりました」とアンケートに書いて帰る。
それで何が変わりましたか?
小規模にこだわる理由
私が10人、15人の少人数ワークショップにこだわるのは、ここにあります。
大人数では「問い」が刺さりません。
100人の前で「あなたはリスクを取っていますか?」と聞いても、他人事です。
でも、10人の部屋で、自分の手で生成AIに問いかけ、
自分の画面に返ってきた答えを読むとき、それは完全に自分事になる。
逃げ場がないんです。
そして、逃げ場がないからこそ、スイッチが入る。
手間がかかります。
一度に届けられる人数は少ない。
効率は悪いし、スケールしない。
でも、火がつくんです。
少しずつですが、この手間のかかる講義を受けてくれた人たちの目の色が変わり始めています。
都会の下請けを卒業する
地方創生という言葉を聞くたびに、私はいつも違和感を覚えます。
東京のコンサルが地方に来て、都会で流行っているサービスの「地方版」を提案する。
海外の事例をスライドに貼り付けて「これを石川でもやりましょう」と言う。
それは創生ではなく、下請けです。
都会が考えたものを地方が実行する。
海外が作ったモデルを日本がコピーする。
その構造自体を変えないかぎり、地方は永遠に「受け取る側」のままです。
私が提唱する生成AI小規模ワークショップは、箱物でもなければ、海外サービスの焼き直しでもありません。
10人の部屋で、一人ひとりが自分の頭で考え始める。
「なぜ自分の給料は上がらないのか」を他人のせいにせず、自分で問い、自分で答えを探す。
この小さな変化が、100人、1000人と積み重なったとき、地方は変わります。
金沢から石川県全域へ。石川県から日本全国へ。
そうなればいいと思って、私は動いています。
なぜこの方法を公開するのか
「そんな大事なノウハウ、公開して大丈夫なの?」と聞かれます。
大丈夫です。
なぜなら、こんな面倒なことをやる人は、ほとんどいないからです。
定型コンテンツを大人数に流すほうが楽です。
「AIで文章が書けますよ」と教えるほうが受けがいい。
参加者も満足して帰るし、主催者も数字が取れる。
でも、それでは火はつかない。
一人ひとりの画面の前に座り、
一人ひとりの問いに付き合い、
一人ひとりのスイッチが入る瞬間を見届ける。
この泥臭さを引き受ける覚悟がある人にしか、この方法は使えません。
わかる人にはわかる。
そして、わかる人が一人でも増えれば、それでいい。
最終学歴より、最新学歴。
今日、何を学んだか。今日、何を問うたか。
それだけが、この正解のない時代を生き抜く武器です。
