
「難しい言葉を使う人が優秀」という時代は、もう終わりました。
「生成AI導入はパラダイムシフトなので必須です」――あなたはこの言葉、理解できましたか?
経営者のみなさん、こんな場面を想像してください。
社内のIT推進を進めようと、外部の専門家を呼びました。
会議室に現れたその人が、開口一番こう言います。
「生成AI導入はパラダイムシフトなので必須です」
……どうでしょう。
正直、「なるほど」とうなずいたものの、何を言っているのかよくわからなかった、という方も多いのではないでしょうか。
でも、大丈夫です。
わからなくて当然です。
そして今は、「わからない」をそのままにしなくていい時代になりました。
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やり方は簡単。そっとGeminiを開くだけです
私は普段、生成AIの使い方として「難しい言葉が出てきたら、AIにたとえ話で教えてもらいましょう」とお伝えしています。
たとえばこんなふうに聞きます。
「SaaSの死」について、わかりやすい言葉で、たとえ話を使って教えてください。
これだけで、AIは小学生でもわかるような言葉で説明してくれます。
「辞書を引く」感覚で使えるので、これだけでもかなり便利です。
でも今日は、これをもう一歩深めた使い方をご紹介します。
「言葉の意味」だけでなく、「その人自身」をAIに聞いてみる
先ほどの場面に戻ります。
外部の人が「パラダイムシフト」と言い出した。
そのとき、スマホでもパソコンでもいいので、そっとGeminiを開いて、こう入力してみてください。
「生成AI導入はパラダイムシフトなので必須です」と言っている人がいます。どういう意味なのか教えてください。
まず、言葉の意味がわかります。
「パラダイムシフト」=「今までの常識がひっくり返るような大きな変化」のことです。
つまり、「AIの導入は、今までのやり方が根本から変わるくらい大きな話だから、やらないとダメですよ」と言っているわけです。
……それ、わざわざ難しく言う必要ありましたか?
そして、ここからが本番です。追加でこう聞いてみてください。
こういう、一般的には使わない難しい言葉を使いたがる人の傾向と対策を教えてください。
この人との取引を継続するべきかも提案してください。
AIは、かなり的確に答えてくれます。
「専門用語で煙に巻いて、自分を大きく見せようとする傾向がある」
「相手のレベルに合わせた説明ができないのは、実務経験が浅い可能性がある」
「本当に実力のある人は、難しいことを簡単な言葉で伝えられる」
……こういった分析が、ものの数秒で返ってきます。
これは「悪口」ではなく「経営判断」です
誤解しないでいただきたいのですが、これは相手の悪口を言いたいわけではありません。
外部の専門家にお金を払って依頼するのは、経営判断です。
その人が本当に自社の力になってくれる人なのかどうか、見極める必要があります。
これまでは、それを判断する材料が「肩書き」や「資格」、あるいは「なんとなくの印象」しかありませんでした。
でも今は、AIという「セカンドオピニオン」が無料で使えます。
正直に言います
生成AIが世の中に出てきて、まだ3年も経っていません。
コツコツ実践を積み重ねている人は、正直ほとんどいません。
大企業で使い倒している人はいるかもしれません。
でも、その人たちは整えられた環境の中の、その業種のことしか知らないのが実情です。
つまり、学歴や資格は、この分野ではほとんど関係ありません。
本気で小規模事業者に対してITの伴走をしようとしている人は、「パラダイムシフト」なんて言葉は使いません。
「今までのやり方が変わる大きな波が来てるんで、一緒に乗りましょう」と、相手に伝わる言葉で話すはずです。
横文字を並べて煙に巻く人ではなく、泥臭く、あなたの現場に降りてきてくれる人を選んでください。
まとめ:生成AIは「翻訳機」であり「人を見る目」にもなる
今回ご紹介した使い方をまとめます。
- 難しい言葉が出てきたら → AIに「たとえ話で教えて」と聞く
- その言葉を使う人が信頼できるか迷ったら → AIに「この人の傾向と対策を教えて」と聞く
たったこれだけで、言葉に惑わされない判断力が手に入ります。
生成AIは、文章を書いたり要約したりするだけのツールではありません。
あなたの「考える力」を底上げしてくれる、最強の相棒です。
難しい言葉を振りかざす人に、もう振り回される必要はありません。
AIを味方につけて、自分の頭で判断できる経営者になりましょう。
