
あなたの仕事、なくなるかもしれませんよ
最近、こんな声をよく聞きます。
「AIが進んだら、うちの仕事なくなるんじゃないか…」
先日も、職業訓練の講座で受講生に画像生成AIを実際に触ってもらったときのことです。
ほんの数分で、それなりのデザインが出来上がった。
すると、ある受講生がポツリとこう言いました。
「これ、デザイナーいらなくなりますよね…」
その気持ち、わかります。
目の前で「自分の仕事がAIに置き換わる瞬間」を見たら、誰だって不安になる。
でも私は、こうお伝えしました。
「トップレベルのデザイナーは残ります。なくなるのは"誰でもできるレベル"の仕事です。」
Contents
「仕事がなくなる」は、今に始まった話じゃない
実はこの話、生成AIの登場で初めて出てきたわけじゃありません。
産業革命の時代、蒸気機関が登場したとき、イギリスでは「ラッダイト運動」が起きました。
機械に仕事を奪われると恐れた労働者たちが、工場の機械をぶち壊した事件です。
200年以上前から、人間は「機械に仕事を奪われる」と怯えてきた。
でも、結果はどうだったか。機械化で消えた仕事もあったけれど、それ以上に新しい仕事が生まれた。
蒸気機関を動かす技術者、工場を管理する人、鉄道の運転士——。
いつの時代も、なくなる仕事があるのは当たり前なんです。
「ヤバい」と言われたほうが、実はラッキー
ここからが本題です。
もし、あなたの仕事が「AIでなくなる仕事リスト」に入っていたら。
落ち込みますか? 怖くなりますか?
私は、むしろ喜ぶべきだと思っています。
なぜか。理由は2つあります。
1つ目。その仕事は、いきなりはなくなりません。
さらに言えば、日本は欧米と比べて、幸か不幸か生成AIの活用がかなり遅れています。
石川県の中小企業や個人事業主の現場を見ていても、ChatGPTをまともに使っている会社なんて、まだほんの一握りです。
つまり、2〜3年の猶予がある。
準備する時間は、まだあるんです。
2つ目。「ゆでがえる」にならずに済みます。
じわじわと業界の先行きが悪くなっているのに、気づかないまま茹で上がる。これが一番怖い。
「あなたの仕事、ヤバいですよ」とスパッと言われたほうが、よっぽどマシです。だって、動けるから。
私自身も「なくなる仕事」の当事者です
偉そうに言っていますが、私も他人事じゃありません。
単純な「コンサルタント」としての仕事——情報を整理して、一般的なアドバイスをする。
これは間違いなくAIに置き換わります。ChatGPTに聞けば、それなりの答えが返ってくる時代ですから。
だから私は、毎日「どうやって自分の希少性を高めるか」を考えています。
職業訓練のDX講座は今期で5期目。企業への登壇は70回を超えました。
現場で泥臭く汗をかいて、受講生の「わからない」に一つひとつ向き合ってきた。
この一次情報と現場経験は、AIにはコピーできない。
「AIにできること」は手放して、「自分にしかできないこと」に全振りする。
これが、私の生存戦略です。
生成AIは「当たり前」をひっくり返すチャンス
ここまで読んで、こう思った方もいるかもしれません。
「言ってることはわかるけど、具体的に何をすればいいの?」
答えはシンプルです。
まず、触ってみてください。
「なんだかよくわからないけど、生成AIってやつ、ちょっと触ってみようか」
この一歩が踏み出せる人は、生き残れます。
逆に言えば、「うちには関係ない」「まだ早い」と背を向け続ける人が一番危ない。
石川県の小規模事業主の方々を見ていて、痛いほど感じます。
生成AIは、「当たり前に続くだろう」と思っていた仕事のやり方を、根っこからひっくり返す力を持っています。
でもそれは、破壊じゃなくてチャンスです。
今まで大企業しかできなかったことが、一人の個人事業主でもできるようになる。
石川の小さな会社からでも、全国と勝負できるようになる。
最後に——怯える時間があるなら、手を動かそう
「AIに仕事を奪われる」と怯えている暇があったら、その時間でChatGPTを1回触ってみてください。
画像を1枚作ってみてください。議事録を要約させてみてください。
やってみたら、「あ、こんなもんか」と思うかもしれない。「お、これは使えるぞ」と思うかもしれない。
どちらにしても、触った人だけが次のステージに進めます。
なくなる仕事を嘆くのではなく、「じゃあ自分はどう変わるか」を一緒に考えませんか。
単なるAIツールの使い方研修じゃなく、あなたの事業をどう変えるか、どう生き残るか。
現場で一緒に汗をかきながら考える。それが私の仕事です。
