
「わかりやすい講義」は、講師も参加者も成長させない。
「AI研修をやりたいのだが、どんな形式がいいだろうか」
石川県内外の経営者や人事担当者から、この相談をよく受けます。
そのたびに私は迷わず言います。
「小規模ワークショップ一択です」と。
「でも、大人数で一度にやった方がコスパがいいのでは?」
そう思っている経営者に、今日は数字で反論します。
直感や好みの話ではありません。
フェルミ推定という、論理的な見積もりで証明できる話です。
Contents
「質問の数」が、すべてを決める
まず、シンプルな前提を置きます。
参加者10名、テーマはGoogleの生成AI「Gemini」の使い方。
このセミナーを2つの形式で比べてみましょう。
① 壇上から一方的に説明する座学型
10名の前でスライドを映し、説明する。質問タイムはあるが、手が上がりにくい。
知らない人の前で「わからない」と言うのは恥ずかしい。
1回の研修で出てくる質問は、多くて1回というのが現実です。
② 小規模ワークショップ(私のスタイル)
グループで手を動かしながら進める。つまずいたらすぐ聞ける空気がある。
隣の人と話しながら「これどういう意味ですか?」が飛び交う。
1回の研修で出てくる質問は、少なくとも5回。
さて、ここからフェルミ推定です。
フェルミ推定が示す、講師力の「圧倒的な差」
両方の講師が、月に2回セミナーを開催したとします。
| 形式 | 1回の質問数 | 月2回の質問数 | 年間の質問数 |
|---|---|---|---|
| 座学型 | 1回 | 2回 | 24回 |
| ワークショップ型 | 5回 | 10回 | 120回 |
年間で、96回の差。
これはただの回数の差ではありません。
質問への回答は、講師にとって最高の「実戦訓練」です。
想定外の問いに即座に答える力。
現場の生の声から新しい気づきを得る力。
その積み重ねが、講師の本当のスキルになります。
座学型の講師が24回の実戦を積む間に、ワークショップ型の講師は120回積む。
5年後、この2人の実力差がどれほどになるか、想像してみてください。
参加者にとっても、どちらがお得か
経営者として、費用対効果を考えてください。
座学型の研修に社員を送り込んだとき、社員が持ち帰るのは「スライドの内容」だけです。
ワークショップ型なら、社員が持ち帰るのは「現場で実際に出た生の質問への回答」です。
他の参加者の疑問が、そのまま自社の疑問でもある。
それに対する答えを、その場でリアルタイムで聞ける。
これは、座学型の研修資料には絶対に載っていない情報です。
準備の手間も、当日のハプニングも、ワークショップ型の方が何倍も多い。
それでも私が小規模ワークショップにこだわり続けているのは、この「質問5倍」という現実があるからです。
【結論】AI研修を選ぶとき、講師に聞くべきたった一つの質問
石川県内でAI研修を検討している経営者・リーダーの方に、一つだけお願いがあります。
講師を選ぶとき、こう聞いてください。
「1回の研修で、参加者から何回質問が来ますか?」
その答えが、講師の実力と研修の質を、最も正直に教えてくれます。
単なるITツールの使い方を教える研修で終わらせるのではなく、現場の疑問に即答できる実戦型の伴走支援を、ぜひ私と一緒にやりましょう。

