【社長必読】「生成AIを使いませんか?」社員からのその提案、実は御社への「最後通告」です

その提案を「うちはまだ早い」と断った日、エース社員は清々しく辞める準備を始めました。

昨日、私はあなたの会社の社員に「踏み絵」の踏み方を教えた

少し、告白があります。

昨日、私はNoteにこんな記事を書きました。

毎日こっそりAIを使い続けているあなた。

その熱意、転職活動でも武器になります。

でも転職の前に一度、会社に提案してみましょう。

その反応で、この会社に残るべきかどうか、一発でわかります。

反響は大きかった。

そして今朝、私はふと気づいたんです。

「社長、あなたの会社の優秀な社員が今、その記事を読んでいるかもしれない。」

もしかしたらその社員は、今日あなたのオフィスに来るかもしれません。

少し緊張した顔で、でも目はどこか決意に満ちた表情で、こう言いに来るかもしれない。

「社長、うちの会社でも生成AI、使ってみませんか?」

その瞬間。あなたが何を返すかで、その社員の人生の次の章が決まります。

そして同時に、あなたの会社の未来の分岐点も、そこにあります。

石川県内外で70回以上のDX登壇をしてきた私が、今日だけは社員ではなく、経営者であるあなたに向けて書きます。

「AIより人間を大事にしたい」——その言葉が放った弾の行方

まず、ある「B社」の話をさせてください。

これは仮定の話ですが、私がこれまで見てきた景色をもとにしています。

地方の中小企業。社員20名。

社長はたたき上げの職人気質。

「うちの会社は人と人との繋がりで成り立っている」と、本気でそう思っている、悪い人ではない社長です。

ある日、入社5年目の中堅社員・Kさんが社長室のドアをノックします。

「社長、少しよろしいですか。最近、生成AIというツールを個人的に勉強していまして。営業の議事録作成とか、見積書の文章とか、かなり効率化できそうなんです。会社で試験的に導入してみませんか?」

社長は少し間を置いて、こう返しました。

「うちはまだそこまで必要ないよ。AIよりも、人間がしっかり汗かいて覚えていくのが大事だから。Kさんの気持ちはわかるけどね」

Kさんは「はい、わかりました」と静かに頭を下げて部屋を出ました。

ここで多くの社長が誤解していることがあります。

「Kさんは落ち込んで、しゅんとして自席に戻った」と思っている。

違います。

Kさんはその瞬間、驚くほど晴れやかな気持ちになっていた。

なぜか。

「あ、この会社じゃないな」と、これ以上ない明確な答えが出たからです。

Kさんが今まで感じていたモヤモヤは、不満ではありませんでした。

「会社を良くしたい」という、最後のラブレターを出す勇気を振り絞っていた、その緊張感だったんです。

そのラブレターが、理由もなく床に捨てられた瞬間、Kさんの中の何かが、静かに、完全に冷えた。

その夜、Kさんは転職サイトに登録しました。

問題はここからです。

Kさんが3ヶ月後に退職を告げた時、周囲の同僚たちはみんな「あのやりとり」を知っていました。

オフィスに秘密はありません。

「Kさんが提案して、社長に意味もなく却下された」

それを見ていた同僚のTさんは、自分が将来提案しても同じ結果になると直感的に理解した。

そしてTさんもまた、静かに準備を始めました。

これが「連鎖退職」の本当のメカニズムです。

バケツの水が一滴ずつ漏れているうちは気づかない。

でも底が完全に抜けた時には、もうバケツに水は残っていない。

「AIより人間を大事にしたい」という言葉は、社長の本心から出た優しさだったかもしれない。

でも受け取った社員には「この会社は変わらない、変わる気もない」という宣言として届きました。

同じ提案を受けた「A社」で起きたこと

一方、同じ時期に同じような提案を受けた別の会社、「A社」の話をします。

社長は提案を聞き終わって、こう言いました。

「正直、俺はよくわからん。でも、面白そうやな。お前、まずやってみろ。困ったら俺も一緒に勉強する」

たったそれだけです。難しいことは何もない。

しかしこの一言が、提案した社員の中で何かに火をつけた。

「自分の言葉が、社長に届いた。この会社は変われる。自分が変えられる」

それまで「静かな退職」気味だった、つまり言われたことはこなすけど余計なことはしない、というモードに入りかけていた社員が、突然、会社のDX推進の旗振り役になりました。

誰に頼まれたわけでもなく、自分から同僚に教え始め、改善事例を社内報告会で発表し始めた。

石川県内のある企業で私が伴走支援をしていた際、これとほぼ同じ光景を見ました。

AIの導入を提案した社員が、経営者からゴーサインをもらった翌週には、自分で社内勉強会の資料を作ってきた。

私はその熱量に、正直驚きました。

彼らは、竹槍で戦うことに疲れていただけでした。武器を渡せば、自分たちで最前線を走る。

「AIを導入したら社員が楽をする」んじゃないんです。

「やっとまともな武器で戦える」と、むしろ燃えるんです。

地方の中小企業の現場で、私はそれを何度も目の当たりにしてきました。

その提案は、不満じゃない。「最後のラブレター」だ

ここまで読んでいただいた社長に、一つだけ問わせてください。

最近、社員から「AIを使いませんか」「デジタル化を進めませんか」という提案を受けたことはありますか?

もし受けたなら、あなたはA社になれる入口に立っています。

もし受けていないなら、提案する気力すらなくしたKさんが、すでに社内にいるかもしれません。

社員からのAI導入提案は、不満の表明ではありません。

「この会社でまだ頑張りたい」という、最後のラブレターです。

ただし、社長が「面白そうだ、やれ」と言えたとしても、そこから先が実は一番難しい。

なぜなら多くの場合、提案した社員は熱意はあっても、会社全体をどう巻き込むかの戦略は持っていないからです。

熱意だけで走ると、孤立して燃え尽きて、結局辞めていく。

そこで必要なのが、トップと現場の間に立つ「軍師」です。

私の仕事は、AIの使い方を教えることではありません。

社長の決断と社員の熱意を繋ぎ、それを組織変革の力に変える、その「陣立て」を一緒に作ることです。

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