
「最新機能」を追いかけるほど、現場は置いてけぼりになる。必要なのは技術じゃない、"使っていいんだ"という空気です。
皆さんこんにちは。
石川県で「AI活用のハードルを極限まで下げる」活動をしている石原です。
今日はちょっと、刺さる人には刺さる話をします。
毎日のように出てくるじゃないですか。
「○○がすごい!」
「神機能きた!」
「これを知らないと損!」
みたいな記事。
あれ、読んでます?
読んでるとしたら、ちょっと聞かせてください。
「で、あなたの会社、AI使えるようになりました?」
……たぶん、なってないですよね。
今日はそこの話をします。
Contents
「便利な機能紹介」が、逆にハードルを上げている問題
誤解しないでくださいね。
機能紹介の記事が悪いとは言ってないんです。
ただね、あれって誰に向けて書かれてるか考えたことあります?
基本的には「すでにAIを使いこなしている人」が、「同じくらい使いこなしている人」に向けて書いてるんですよ。
つまり、上級者同士のキャッチボールなんです。
それを、まだグローブの付け方もわからない人が横で見てるわけです。
どう思います?
「すげぇな……」じゃなくて、「もう無理だわ」ですよ。
「また新しいの出たの?」という疲労感
私、セミナーや研修でいろんな企業さんと話すんですけど、現場の声ってこうなんです。
「石原さん、また新しいの出たんでしょ? もうついていけんわ」
これ、笑い話じゃないです。 本気でそう思ってる。
新しい機能が発表されるたびに、「自分はもう遅れてる」と感じる人が増えていく。
便利な情報が増えれば増えるほど、始められない人が増えるって、皮肉な話じゃないですか。
問うべきは「何ができるか」じゃなくて「誰が使うか」
私がDX実践会議や職業訓練の講義で、いつもお伝えしていることがあります。
「あなたが使えるのは、当たり前です」
え、当たり前? と思うかもしれませんが、本気で言ってます。
やる気があって、ちょっと練習すれば、誰でも使えるようになります。 問題はそこじゃない。
大事なのはこの3つです。
誰が使うのか。 IT苦手な50代のベテラン社員さんなのか、入りたての若手なのか。
どういう組織で使うのか。 社長が「やれ」と言えば動く会社なのか、現場から声を上げないと何も変わらない会社なのか。
なぜ「使おう」と決断したのか。 なんとなく流行ってるからなのか、本気で仕事のやり方を変えたいのか。
ここをすっ飛ばして「この機能すごいですよ!」って言っても、届かないんです。
届かないどころか、「また難しい話か」って、シャッターが下りるんです。
ツールだけ入れても、現場は変わらない
これ、よくある話なんですけどね。
「ChatGPTのアカウント、全員分作りました!」
で、3ヶ月後に聞くと、使ってるの社長だけ、みたいな。
なんでかって、使っていいのかどうかわからないからですよ。
「勝手に使って怒られないかな」
「変なこと聞いて笑われないかな」
「そもそも何を聞けばいいのかわからない」
ツールの問題じゃないんです。空気の問題なんです。
私がやっているのは「空気づくり」です
じゃあ私が研修やセミナーで何をしているかというと。
ツールの操作説明? もちろんやりますよ。でもそれはほんの一部。
本当にやっていることは、「生成AIに何を聞いてもいい」という空気を作ることです。
生成AIって、忖度しない新入社員みたいなもんなんですよ。
「こんなこと聞いたら恥ずかしいかな」とか、 「的外れだったらどうしよう」とか、 人間相手だと遠慮しちゃうことあるじゃないですか。
でもAIは笑わない。 バカにしない。 何回聞いても嫌な顔しない。
だから私は研修の場で、まず参加者の皆さんに「突拍子もないことを聞いてみてください」って言うんです。
すると最初はおっかなびっくりだった人が、だんだん「あ、これ聞いてもいいんだ」ってなる。
その瞬間が、私にとっては一番うれしい瞬間です。
技術の話なんて、あとからいくらでも覚えられる。
でも「使ってみよう」と思える空気は、誰かが意図的に作らないと生まれないんです。
技術の解説は、他の人に任せます
正直に言います。
最新のAI技術を一番詳しく解説できるのは、私じゃないかもしれません。
東京にも大阪にも、すごい人はたくさんいます。
YouTubeを開けば、丁寧な機能紹介動画がいくらでもある。
でもね。
石川県の中小企業の会議室に来て、社長と社員さんの間に座って、「まずはこれ聞いてみましょうよ」って一緒にやれる人は、そんなにいないんです。
技術のショーケース記事が増えれば増えるほど、私の役割はむしろはっきりする。
あの人たちが「何ができるか」を見せてくれるなら、 私は「どうやったら現場で使えるか」を一緒に考える。
それでいいんです。
石川県を「実装の先進地」にしたい
最後に、私の本音を書きます。
最新技術なんて、知らなくてもいい。
……いや、ちょっと言い過ぎました。知ってるに越したことはない。
でも、知らないことを恥ずかしいと思わなくていい。
大事なのは、目の前の仕事が少しでも楽になること。
お客さんに今より少しだけいいサービスができること。
社員さんが「これ面白いかも」って思えること。
そのために生成AIが使えるなら、使えばいい。
使わなくても回るなら、無理に使わなくてもいい。
私は、石川県の中小企業が地に足をつけてAIを使いこなして、商売を繁盛させる。
そのための「ハードル下げ」を、これからも徹底してやっていきます。
技術の壁じゃなくて、空気の壁を壊す。
それが、私の仕事です。
