
「スキルを届けること」も、復興のかたちだと思うから。
はじめに ― ありがたい忙しさの中で
おかげさまで、ここ最近も充実した日々を過ごしています。
金沢の職業訓練校で受講生の皆さんと向き合い、商工会や企業さまからの研修依頼にお応えし、毎日があっという間に過ぎていきます。
「求められている」ということが、これほどありがたいことだと、改めて感じています。
でも、そんな充実した日々の中で、ふと、ある「もどかしさ」が胸をよぎることがあるのです。
もし、私が二人いたなら
叶わない夢想だと分かっています。
でも、考えずにはいられないのです。
「もし、私が二人いたなら」
一人は、今と変わらず金沢で、目の前の受講生に全力を尽くす。
そしてもう一人は……迷わず、能登へ向かわせたい。
たとえば、輪島のハローワーク。 たとえば、七尾のハローワーク。
あの地で、これからの仕事を探している方々がいます。
震災で働く場所を失い、それでも前を向こうとしている方々がいます。
その人たちの手に、私が今伝えている「生成AI」や「DX」という道具を届けられたら。
そう思わずにはいられないのです。
「スキルを届けること」も復興だと思う
瓦礫を撤去すること。 道路を直すこと。 建物を再建すること。
それらはもちろん、大切な復興の形です。
でも私は、もうひとつの復興があると信じています。
それは、「次の時代を生き抜くための武器を渡すこと」です。
生成AIは、決して難しいものではありません。
私はよく「九九(くく)」にたとえます。
最初は覚えるのが大変でも、一度身につければ、その先の計算がぐんと楽になる。
生成AIも同じです。
使い方を覚えれば、仕事の選択肢が広がる。 新しい働き方が見えてくる。
能登で再出発を考えている方々に、その「九九」を届けたい。
それが、私にできる「復興への貢献」だと思っています。
今は、ここで最高の仕事を
体がひとつしかないことが、これほどもどかしいとは思いませんでした。
でも、嘆いていても仕方がありません。
今の私にできることは、目の前の教室で、最高の授業をすること。
一人でも多くの方に「AIって、こんなに使えるんだ」と気づいてもらうこと。
その積み重ねが、いつか能登につながると信じています。
輪島や七尾のハローワークで、復興の最前線にいる方々と一緒にAIを学ぶ日。
その日が来ることを願いながら、今日も教壇に立ちます。
