石川県のDXに足りないのは「成功事例」ではない。「失敗談」の共有こそが地域を変えるという話

きれいな成功事例より、泥臭い失敗談のほうが、ずっと役に立つ。

皆さん、こんにちは。 石川県で中小企業のDX支援をしている石原です。

今日は、日々の活動の中でずっと考えていたことを、少し正直に書いてみようと思います。

「自分は、誰のそばに立つべきなのか」

この問いに、ようやく自分なりの答えが出たので、皆さんにも共有させてください。

私が「先進企業」ではなく「アナログな会社」を選ぶ理由

たとえば、こんな相談があったとします。

「うちは中規模の製造業で、すでにある程度IT化は進んでいる。でも、もっと生成AIを活用して業務改善したい」

正直に言います。 こういった案件は、私には難しいと思っています。

製造業には製造業ならではの特性がある。

すでにノウハウが蓄積されていて、現場の方々もITに慣れている。

そこに対して「さらなる改善」を提案するって、実はものすごく高度なことなんです。

都会の凄腕コンサルタントでも、そう簡単にはいかない領域だと感じています。

じゃあ、私は誰のそばに立てるのか

答えは、もっと「アナログな現場」にありました。

たとえば、まだファックスが現役で動いている会社。

「生成AIって、そもそも何?」という状態の会社。

パソコンはあるけど、エクセルもほとんど使っていない会社。

こういった会社への伴走支援なら、私にもできるんじゃないか。

いや、むしろ私がやるべきなんじゃないか。

そう思うようになりました。

儲かるかどうかは、正直わからない

こんなことを言うと、「それでビジネスになるの?」と聞かれることがあります。

正直に答えます。 わかりません。

でも、思うんです。

求めている人がいるなら、そこに寄り添うのが当たり前じゃないかと。

華やかな先端企業ではなく、地道にがんばっているアナログな会社。

そういう会社こそ、本当は一番困っているんじゃないでしょうか。

石川県に必要なのは「成功事例」より「失敗の記録」だ

ここからが、今日一番お伝えしたいことです。

石川県内でも、DXや生成AIの「成功事例共有会」がよく開催されています。 私も何度か参加したことがあります。

でも、正直なところ、ずっと違和感がありました。

成功事例を見ても、再現できない理由

成功事例って、どうしても「きれいな部分」だけが切り取られるんですよね。

「こうやって導入しました」

「こんな成果が出ました」

「売上がこれだけ上がりました」

すごいな、と思います。 でも、聞いている側はこう感じるんです。

「うちとは規模が違う」

「うちにはそんな人材がいない」

「うちはあんな風にはなれない」

成功事例を見れば見るほど、劣等感が募る。

これって、本末転倒じゃないでしょうか。

本当に役立つのは「失敗談」だった

私が本当に聞きたいのは、こういう話なんです。

「最初、社員に反発されて導入が止まった」

「ツールを入れたけど、誰も使わなかった」

「経営者の自分が一番抵抗していた」

こういう泥臭い「失敗談」や「困ったこと」。

なぜなら、失敗には再現性があるからです。

成功は「結果」ですが、失敗は「プロセス」です。

「こうしたらうまくいかなかった」という情報は、他の会社でも同じ落とし穴を避けるのに役立ちます。

つまり、失敗談のほうが、ずっと実践的な学びになるんです。

私自身、失敗ならいくらでも語れます

偉そうなことを言っていますが、私自身もチャレンジの回数では負けない自信があります。

そして、チャレンジの数だけ、うまくいかなかったことがあります。

セミナーで「こうすればうまくいく」という話ばかりするより、「私はこうやって失敗しました」という話をしたほうが、皆さんの表情が変わるんですよね。

「あ、この人も苦労してるんだ」

「それなら、うちでもできるかも」

そう思ってもらえる。

これが、本当の意味での「伴走支援」なんじゃないかと思っています。

次世代の伴走者を育て、泥臭く支援していく

私は今、職業訓練校でDX講座の講師もしています。

卒業していった方々が、将来こういった「アナログ企業への伴走者」になってくれたら。

そんな理想を、密かに描いています。

華やかなAI活用ではなく、地に足のついた変革。

きれいな成功事例ではなく、泥臭い失敗談の共有。

これが、石川県のDXを本当に前に進める力になると信じています。

まとめ:失敗を語れる人が、一番信頼できる

今日お伝えしたかったことをまとめます。

私は、先進企業ではなく「アナログな会社」への伴走支援に注力します。

そして、きれいごとではなく「失敗談」をしっかり蓄積し、伝えていきます。

もし、あなたの会社が「うちはまだそんなレベルじゃない」と感じているなら。

それは、劣等感を感じることではありません。

むしろ、これから一緒に変わっていける「伸びしろ」です。

華やかなDXではなく、地に足のついた一歩を。 そんな会社を、私は応援し続けます。

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