
地方が「パイプの上流」になる。その逆転が、もう始まっている
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ニュースの中の「AI」と、目の前の「現実」
連日のように、生成AIに関するニュースが飛び込んできます。
「大手企業がAIで業務を劇的に効率化」
「最新AIが人間の仕事を代替する時代へ」
テレビをつければ、まるで未来がもうすぐそこまで来ているかのような話ばかり。
でも、ふと思うんです。
一歩、地方の現場に出てみたら、どうでしょう?
私が普段お会いする石川県内の中小企業や小規模事業者さんの現場には、まだFAXが現役で動いています。
紙の書類が山積みになっていて、「パソコンは苦手で…」という声も珍しくありません。
ニュースで見るAIの世界と、目の前の現実。
このギャップ、あまりにも大きいと感じませんか?
私がいる場所は「技術のショーケース」ではない
都会から発信されるAIのニュースは、いわば「技術のショーケース」です。
最先端の事例、華やかな成功談、スマートな言葉が並んでいます。
でも、私がこの2年弱、身を置いてきたのは、そんな華やかな場所ではありませんでした。
たとえば、職業訓練のDX講座。
受講生さんの中には、50代、60代の方も多くいらっしゃいます。
これまでITとは縁遠かった方、「今さら自分には無理かも」と不安を抱えている方。
そんな方々と一緒に、生成AIの使い方を一から学んでいく。
正直、泥臭い現場です。
でも、私はこの場所が好きなんです。
泥臭い現場で起きる「静かな革命」
ニュースには絶対に載らない話をさせてください。
生成AIの講座やセミナーを届けることで、これからこんな変化が起きていきます。
「静かな退職君」のスイッチが入る
どの職場にもいるかもしれません。
なんとなく仕事をこなしているけれど、どこか覇気がない。
いわゆる「静かな退職」状態の人。
でも、生成AIを使って自分のアイデアが形になった瞬間、目の色が変わる。
「これ、面白いですね」
その一言から、別人のように積極的になっていく。
こういう瞬間を、私は何度も目撃してきました。
そして、これからもっと増えていくはずです。
「アナログ第一主義」がIT人材に変わる
「俺はパソコンなんか使わん」と言っているベテラン社員。
でも、きっかけさえあれば変わります。
「難しい理論」ではなく、「これ、孫に送る手紙の下書きにも使えますよ」という、ほんの小さな提案。
そこから、ChatGPTで文章を作り、業務に活かす人材へと変わっていく。
こうした変化は、適切な学びの場があれば、必ず起こせます。
「昇給は降ってくるもの」からの目覚め
「会社にいれば給料は上がる」と思い込んでいる人も、まだまだいます。
でも、AI時代の変化を知れば、自ら学び始める。危機感が、行動に変わる。
華やかさはありません。
でも、こうした一人ひとりの意識の変化こそが、本当の意味でのDXなんじゃないでしょうか。
だからこそ、生成AIの講座やセミナーを届けることには意味がある。
私はそう確信しています。
地方から始める、という発想
生成AIが話題になり始めてから、まだ2年弱。
アナログから抜けきれていない企業は、全国に山ほどあります。
大企業でさえ、社内で生成AI活用の環境を整えながらも、利用率の向上に四苦八苦しているのが現状です。
そんな中、地方の小規模事業者に寄り添い、伴走できる人はどれだけいるでしょうか。
正直なところ、圧倒的に少ない。
そして、それは都会にたくさんいるわけでもありません。
だからこそ、私はこう考えています。
本当に困っている人が多い地方都市から始める。
そこで経験を積んだ人材が、やがて都会にも届けられるようになる。
いつも都会からおこぼれをもらう。助けてもらう。
そんなスタンスから脱却できる、またとないチャンスが今、目の前にあるんです。
遠くの理想より、足元の現実を
「中央とのパイプ」という言葉を、最近よく耳にします。
たしかに、都会との繋がりは大切かもしれません。
でも、まず目を向けるべきは、足元にあるアナログな現場ではないでしょうか。
私はこう考えています。
AI活用のスキルそのものに、都会と地方の差はない。
むしろ、地方には地方の強みがあります。現場との距離が近い。
一人ひとりに寄り添える。泥臭くても、確実に「使える人」を育てられる。
だからこそ、石川県から全国の小規模事業者さんに向けて、実践的なノウハウを届けていきたい。
地方が、DX人材を育てる「供給パイプラインの上流」になる。
そんな未来を、私は本気で描いています。
地に足をつけて、進んでいく
私はこれからも、キラキラした場所ではなく、必要とされる現場に足を運び続けます。
FAXがまだ現役の会社にも、紙の山に囲まれた事務所にも。
「今さら自分には…」と不安を抱える方の隣にも。
足元の現実を変えようとする人々と一緒に、一歩ずつ。
地に足をつけて、進んでいきます。

