
学んだ人が、次に教える人になる。それが本当の「現場定着」だと思うんです。
研修4日目に起きたこと
先日、ある企業さまで生成AIの活用研修を担当させていただきました。
6日間にわたる研修で、Google の Gemini や NotebookLM といった生成AIツールの使い方から始まり、4日目は Google AppSheet を使った「ノーコードアプリ開発」のワークショップ。
ノーコードというのは、プログラミングの知識がなくても、画面上で部品を組み合わせるようにアプリが作れる仕組みのこと。
料理でたとえるなら、材料を一から仕込むのではなく、カット野菜やレトルトソースを上手に組み合わせて、ちゃんとおいしい一品を完成させる、そんなイメージです。
この日も、受講生の皆さんに実際に手を動かしていただきながら、3本のアプリを作っていただきました。
Contents
嬉しい一言|「この講義、他のメンバーにも受けてほしい!」
ワークショップも終盤に差しかかった頃、ある受講生の方がこうおっしゃいました。
「この講義、社内のほかのメンバーにも受けてほしい!」
正直、講師としてこれほど嬉しい言葉はありません。
4日間、一緒に学んできた方が「自分だけじゃなく、仲間にも」と思ってくださった。
その気持ちが、本当にありがたかったです。
私の返答|「次は皆さんが教える番です」
でも、私はあえてこうお伝えしました。
「現場では、皆さんがチームの方たちに教えてあげてくださいね」
これは、私が研修で大切にしているスタンスでもあります。
私の役割は、ずっと教え続ける講師でいることではありません。
「現場で教えられる人」を育てること。
皆さんが学んだことを、職場の仲間に伝えていく。
そうやって、知識やスキルが社内に広がっていく。
それこそが、本当の意味での「現場への定着」だと思っているんです。
受講生からの鋭い問いかけ
すると、こんな声が返ってきました。
「でも、後から研修を受ける人の方が、最新の技術を学べてしまいませんか?」
これには、思わず唸りました。
生成AIの世界は、本当に日進月歩です。
1か月前の「最新」が、今日にはもう「ちょっと古い」なんてことも珍しくありません。
この質問をいただいた瞬間、私は心の中でガッツポーズしていました。
なぜなら、この企業研修で伝えたかった一番大事なこと、
「生成AIは進化し続けるから、学び続けることが大切」
それが、ちゃんと伝わっていたからです。
最高の成果|「フォローアップ研修をやってください!」
そして、受講生の方からこんなご要望をいただきました。
「それなら、今回受けている私たちにもフォローアップ研修やってください!」
これこそが、対面ワークショップの醍醐味だと思いました。
ただ知識を詰め込むだけじゃない。
技術の進歩を肌で感じて、「学び続けなければ」という火が自然とつく。
そして、周りの仲間にも広げていきたいと思ってくださる。
このマインドの変化こそが、DX人材育成の本当の成果なんじゃないかな、と。
おわりに|自走する組織を目指して
今回出会えた受講生の皆さんには、心から感謝しています。
「教わる人」から「教える人」へ。
そして「一度きりの学び」から「学び続ける姿勢」へ。
その変化の瞬間に立ち会えたこと、講師として本当に幸せでした。
これからも、現場が自走し、教え合う文化を作るお手伝いをしていきたい。
そう改めて思えた、4日目の研修でした。

