
無知は、時として最強の武器になる。
2年経って気づいた「無知の恩恵」
皆さんこんばんは。
講師のお仕事をさせていただいて、まだ2年弱です。
最近、ふと思うことがあります。
「この業界のことを、あまり調べずに飛び込んでよかったな」と。
普通なら逆ですよね。
「もっと準備しておけばよかった」
「業界研究が足りなかった」
と後悔するはずです。
でも私は本気で、知らなくてよかったと思っています。
なぜか?
それは、業界の「常識」を知らなかったからこそ、常識外れの道を歩めたからです。
「講師=大人数の前で話す人」だと知らなかった
講師業を始める前、私は「講師ってどんな仕事か」をほとんど調べませんでした。
大人数の前での講演スタイルのセミナーがほとんどだなんて、知りませんでした。
だから純粋に考えたんです。
「自分が参加者だったら、どういうスタイルなら身につくだろう?」
その答えが、少人数でのワークショップでした。
座って聞くだけじゃなくて、手を動かす。
隣の人と話す。
質問しやすい雰囲気がある。
そういう場が、自分だったら一番学べるなと思ったんです。
もし最初に「講師業界の常識」を知っていたら、きっと私も大人数向けの講演スタイルに合わせようとしていたでしょう。
でも知らなかったから、受講生としての自分の感覚だけを信じて進めました。
私のメンタルは「豆腐」です
正直に言いますね。
私、メンタルがそれほど強くないんです。
もし自分のセミナーや講義で寝ている人がいたら、きっと耐えられないと思います。
「つまらないのかな…」
「役に立ってないのかな…」
って、気になって仕方がない。
世の中には、寝ている人がいても粛々と進めることができる講師の方がいらっしゃいます。
それって本当にすごいことだと思うし、心から尊敬します(皮肉じゃなく、本当に)。
きっとそういう方には、その方なりのプロ意識や信念があるんだと思います。
でも、私にはそれができない。
だから、寝かせないようにするしかなかったんです。
全員を巻き込む。
全員に話してもらう。
全員に考えてもらう。
私の弱さが、結果的に「熱量の高い講義」を生み出したんだと思います。
準備しすぎないことの、意外な効用
「綿密な準備が大事」
これはよく言われることですし、私もそう思います。
でも、セミナー講師を始めるときに、あんまり考えなかったことが、逆に良かったなと今は思っています。
もし業界研究をしっかりやっていたら、きっとこう考えたでしょう。
「まずは公民館で無料セミナーから始めよう」
「大人数の前で話せるように練習しよう」
「スライドは何枚用意すればいいんだろう」
そして、既存の「型」に自分を当てはめようとしていたはずです。
でも私は何も知らなかったから、自分のスタイルをそのまま形にできました。
知識が多いほど、選択肢は増えます。
でも同時に、常識というフィルターも強くなります。
「これが普通」「こうあるべき」という思い込みが、新しい発想を邪魔することもあるんだと気づきました。
これからも、素人の感覚を忘れない
講師として経験を積むほど、業界の常識も身についていくでしょう。
でも、私はこれからも「受講生としての感覚」を大事にしたいと思っています。
「自分が参加者だったら、どう感じるだろう?」
この問いを、いつも心の真ん中に置いておきたい。
私の講義では、寝る暇なんて与えませんよ(笑)。
そして、もしあなたが何か新しいことに挑戦しようとしているなら、覚えておいてほしいことがあります。
「その業界のことを知らない」というのは、弱点ではなく、武器になる。
常識を知らないからこそ、常識を超えられる。
準備不足だからこそ、本質に辿り着ける。
そんなこともあるんです。

