
「やらない理由」を見つけてホッとした瞬間、あなたの1年後は決まっていた。
皆さんこんばんは!
生成AIを使わないのは自由、、、でも心配なんです。
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なぜ「ネガティブなニュース」にホッとするのか
新しい技術が出ると、必ず「危険だ」「リスクがある」という報道が流れます。
生成AIも例外ではありません。
「著作権侵害の恐れ」
「嘘の情報を出す」
「個人情報が漏れる」……。
こうしたニュースを見たとき、どこかで「ホッ」としていませんか?
怖いという気持ちの裏に、「やらなくていい理由が見つかった」という安心感。
これ、人間なら誰でも持っている心理なんです。
心理学では「現状維持バイアス」と呼ばれています。
人は変化を避けたがる生き物。
だから「やらない理由」が見つかると、無意識にそこに飛びついてしまう。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
100%安全なものなんて、この世にない
車は毎年たくさんの事故を起こしています。 でも、私たちは車に乗ります。
包丁は使い方を間違えれば怪我をします。 でも、料理には包丁を使います。
なぜか?
「便利さ」が「リスク」を上回るからです。
生成AIだけを特別視して、「100%安全じゃないとダメ」と言うのは、少しおかしな話だと思いませんか?
リスクがあるから使わないのではなく、リスクを理解した上で使いこなす。
それが、これからの時代に求められる姿勢だと私は思っています。
【ストーリー】1年後の田中さん
※これは仮定の話ですが、実際によくある光景を元にしています。
ある日の会話
「ねえ田中さん、今度うちの商工会で生成AIのセミナーあるんだけど、一緒に行かない?」
友人の山本さんが声をかけた。
「えー、私はいいわ。だってニュースで言ってたじゃない。著作権がどうとか、嘘つくとか」
田中さんは50代。事務職として長年働いてきた。
「息子も使ってるみたいだけど、やめときなさいって言ったのよ。危ないでしょ、ああいうの」
「そっか……じゃあ私だけ行ってくるね」
山本さんはそれ以上誘わなかった。
3ヶ月後 ランチにて
「ねえ山本さん、最近忙しいの? 全然ランチ誘ってくれないじゃない」
「あ、ごめんね。最近お昼休みに関谷さんと佐々木さんと、AIの使い方教え合ってて」
「……ふうん」
田中さんは少しモヤモヤした。
「田中さんも来る? すごく面白いよ。この前なんて、関谷さんが会議の議事録を一瞬で……」
「私はいいわ。そういうの関係ないし」
山本さんは「そっか」と言って、それ以上誘わなくなった。
6ヶ月後 職場にて
「すみません田中さん、この見積書のフォーマットって、どこにありますか?」
後輩の鈴木さんが聞いてきた。
「ああ、それはね、まず共有フォルダの第3階層を開いて、そこから『2023年度』ってフォルダに入って、それからさらに……」
田中さんが説明している途中で、鈴木さんのパソコンから声が聞こえた。
「あ、見つかりました。AIに聞いたら一発でした」
「……」
田中さんの説明は、最後まで聞いてもらえなかった。
9ヶ月後 会議にて
会議で企画案を出すことになった。
田中さんは3日かけて資料を作った。
「では田中さん、お願いします」
「はい。えーと、この企画は……」
10分かけて説明した。
次は山本さんの番だった。
「私の企画はこちらです。ポイントは3つ。概要はここにまとめてあります」
3分で終わった。
「山本さん、分かりやすいね。これでいこうか」
上司はあっさりと山本さんの案を採用した。
帰り際、後輩たちがヒソヒソ話しているのが聞こえた。
「田中さんの説明、長くない?」
「ね。しかも結局なにが言いたかったのか分かんなかった」
「山本さんたちと違って、AI使ってないんでしょ」
「だからあんなに時間かかるんだ……」
田中さんは聞こえないふりをした。
1年後
気づけば、田中さんの周りは完全に変わっていた。
山本さん、関谷さん、佐々木さん。あの日セミナーに行った人たちは、みんな生成AIを「九九」のように使いこなしていた。
足し算、引き算、かけ算。 生成AIはもう「特別なもの」じゃない。 当たり前の道具になっていた。
田中さんにはもう、誰も仕事を教わりに来なかった。
「田中さんに聞くより、AIに聞いたほうが早いしね」
そんな空気が、職場に流れていた。
「田中さん、この案件なんですけど……やっぱりいいです」
後輩が話しかけてきたかと思うと、途中でやめて去っていく。
理由は分かっていた。
田中さんに説明するには、「AIに聞けば3秒で分かること」を、10分かけて説明しなければならないからだ。
面倒くさいのだ。
田中さんと話すことが。
そして
「……ねえ山本さん」
「なに?」
「あのとき、もっと強く誘ってくれたらよかったのに」
山本さんは少し困った顔をした。
「田中さん、自分で『いい』って言ったじゃない」
「……」
「私も関谷さんも、最初は怖かったよ。でも、やってみたら全然難しくなかった。今じゃ九九みたいなもん」
「………」
「誘ったのは私だけど、行かないって決めたのは田中さんだよ」
そうだ。
すべては、あの日の自分の決断だった。
あのとき「怖い」を言い訳にして、「やらない理由」に飛びついた。
ニュースを見て「やっぱりね」と安心した。
その瞬間に、1年後の自分の居場所は決まっていたのだ。
失ったのは、お金じゃない。
1年という「時間」と、「周りとの信頼関係」と、「成長するチャンス」だった。
そして時間は、絶対に巻き戻せない。
最後に
ここまで読んでも、きっと多くの方は動かないと思います。
「分かってるけど、やっぱり怖い」
「もう少し様子を見てから」
「自分には関係ない」
そう思いましたよね。
それでいいと思います。
なぜなら、動かない人がいるからこそ、動いた人が輝くからです。
みんなが同時に始めたら、差はつきません。
「やらない人」がいるから、「やった人」の価値が上がる。
だから正直に言えば、あなたが動かなくても、私は困りません。
困るのは、1年後のあなた自身です。

