
予算の使い方一つで、石川県から2000人のAI人材が生まれる未来があるとしたら?
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これは仮定の話です
最近、石川県で生成AI活用を進めるという噂を耳にして、正直、胸が躍っています。
末端の生成AI講師をしている私が言うのもおこがましいのですが、「どうやったら、石川県で生成AI活用が最短で広がるか」って、つい考えちゃうんですよね。
で、ふと思ったんです。
もし1000万円の予算があったら、何ができるだろう?って。
大ホールで1000人より、地域の公民館で10人を200回
よくあるのが、大きなホールに1000人集めて、有名な先生を東京から呼んで、2時間の講演会。
確かに華やかです。写真映えもします。
でもね、正直なところ...
「ふむふむ、勉強になった」で終わっちゃうこと、多くないですか?
翌日、会社に戻って「で、何から始めればいいの?」って、結局そのままになってしまう。
私が提案したいのは、真逆のやり方です。
小さく、深く、200回
石川県内の地元講師が、各地で小規模ワークショップを開く。
条件はこんな感じです。
- 1回の参加者:10名以下
- 時間:2時間
- 内容:パソコンやスマホで実際に手を動かす
- 費用:交通費込みで1回5万円
計算すると...
1000万円 ÷ 5万円 = 200回
石川県内で、200回のワークショップができるんです。
なぜ「小規模」にこだわるのか
理由① 聞くだけじゃなく、やるから身につく
料理番組を見ただけで料理が上手くなりますか?
ならないですよね。実際に包丁を握って、失敗して、やっと覚えていく。
生成AIも同じです。
その場で触って、質問して、「おぉ、こうやるのか!」って体験するから、翌日から使えるんです。
理由② 少人数だから質問しやすい
1000人の会場で手を挙げるのって、勇気いりますよね。
でも10人なら?
「すみません、今のところもう一回教えてもらえます?」って、気軽に聞けます。
参加者同士で「私はこうやってます!」って教え合いも生まれます。
理由③ 新しいアイデアが生まれる
少人数だと、その地域の課題や悩みが具体的に出てくるんです。
「うちの商店街、こういうことで困ってて...」
「それなら、生成AIでこんなこともできますよ!」
まるで井戸端会議みたいに、その場で解決策が生まれる瞬間があるんです。
200回で、何人のAI人材が生まれるか?
ちょっと計算してみましょう。
- 1回のワークショップ:10名参加
- 200回開催:合計2,000名が参加
でも、ここからが大事なんです。
参加者全員がAI人材になるわけではありません。でも、
- 2割の人が「これ、明日から使ってみよう」と実践する → 400人
- そのうち半分が、社内で「教える人」になる → 200人
- さらにその中から、地域で教える側に回る人が1割生まれる → 20人
20人の「種まき人」が各地に散らばったら、どうなるでしょう?
彼らがまた次の人に教えて、その人がまた次の人に...
まるで漣(さざなみ)が広がるように、石川県全体にAI活用の波が広がっていくんです。
講師の育成もセットで
「でも、200回もワークショップやる講師、足りるんですか?」
いい質問です。
対面のワークショップってかなりスキルが高くないとできません。
だからこそ、講師の育成もセットで進めるんです。
- 私の講義を受けている方々にもお手伝いいただく
- 参加者の中から「教える側」に回りたい人を募る
- サポート体制を作りながら、一緒に育てていく
- ボランティアじゃないので続けられる
こうやって、石川県内に「生成AIを教えられる人のネットワーク」ができていきます。
1000万円は大金だけど
もちろん、1000万円は大金です。
でも、「1回の大きなイベント」や「アプリやシステムの作成」で消えてしまうより、
「200回の小さな種まき」で、石川県中に芽吹かせる。
そっちの方が、確実に未来につながると、私は信じています。
最後に
これは、あくまで仮定の話です。
でも、もし本当にこんな予算が動くなら...
地方からでも世界とつながり、自分らしく働ける社会を、石川県から実現できる。
そんな未来を、一緒に作っていけたら嬉しいなと思っています。

