
面接で聞くべきたった一つの質問が、あなたの未来と、地方の働き方を変える。
120時間の講義で伝え忘れた、最も大切なこと
皆さん、こんにちは。
私は石川県で職業訓練のDX講座を担当していて、今ちょうど4期目に入ったところです。
1期あたり1日6時間×20日以上、つまり120時間以上の講座を、これまで3期担当してきました。
毎回、受講生の皆さんには「現場で本当に使える知識」を届けたくて、自分が転職を繰り返してきた経験や、国内外で働いてきた実体験をもとに、カリキュラムを組んでいます。
でも最近、ふとこう思ったんです。
「あれ、もしかして…これ、最大の失敗だったかも」
伝え忘れた「逆質問」という武器
その失敗とは何か。
それは、就職面接のときに「御社は生成AI活用についてどうお考えですか?」という質問をしたほうがいいと、ちゃんと伝えていなかったことです。
考えてみてください。
せっかく120時間かけて、生成AIの使い方や可能性を学んでくれた受講生の方が、もし万が一、生成AIに後ろ向きな会社に就職してしまったら。
これほど悲しいことはないですよね。
まるで、せっかく泳ぎ方を覚えたのに、水のないプールに放り込まれるようなものです。
なぜ、この質問が「武器」になるのか
実はこの質問、ただの確認じゃないんです。
面接って、企業側が求職者を選ぶ場だと思われがちですが、求職者が企業を選ぶ場でもあるんですよね。
「御社は生成AIをどう活用していますか?」
この一言を聞くだけで、その会社が:
- 新しい技術に前向きかどうか
- 社員の成長を応援する文化があるか
- 時代の流れを理解しているか
これらが全部、わかってしまうんです。
逆に、この質問に答えられない、あるいは曖昧にごまかす企業は、正直に言って、これから先の時代についていけない可能性が高いと思います。
副次的な効果:地方から日本を変える
でも、実はもう一つ、すごい効果があることに気づいたんです。
もしこの質問が、石川県内のすべての就職面接で当たり前のように聞かれるようになったら?
企業側も「うちも生成AI、ちゃんと取り組まないとまずいな」って、自然と動き出すんですよ。
つまり、面接を受ける側が質問するだけで、企業が変わり始めるんです。
これって、戦わずして勝つ、みたいな感じですよね。
私一人が県内の全企業に営業してまわるより、受講生の皆さんが面接で質問してくれるほうが、よっぽど効果的で、よっぽど早い。
これから、講座で伝えていくこと
だから、これからは講座の中で、この「逆質問」をきちんと伝えていこうと思っています。
職員の皆さんとも相談しながら、受講生の方々が自信を持って面接に臨めるように、そして自分に合った企業を選べるように、サポートしていきます。
地方だからこそ、一人ひとりの行動が、地域全体を変える力になる。
私はそう信じています。

