
流行を追うより、目の前の人の声に耳を傾けること
セミナー講師が語らない「企画力」の正体
これは仮定の話です。
ある日、金沢市内の商工会で、こんな相談を受けました。
「石原さん、生成AIのセミナーをやってほしいんです。でも、何を話せばいいのか...」
その担当者さんは、真剣な表情で続けました。
「最近、DXとか生成AIとか、色々な言葉が飛び交っていて。うちの会員さんも興味はあるみたいなんですけど、何から手をつければいいのかわからないって...」
私はその瞬間、ピンときました。
「ああ、これだ」と。
流行より大事なもの
セミナーには、「集客力」「コンテンツ力」「企画力」の3つが大事だと言われます。
私もまだまだですが、その中でも企画力について、ずっと考えていることがあります。
それは、世の中で何が流行っているかより、目の前の人が何に困っているかの方が、ずっと大事だということ。
例えば、料理に例えてみましょう。
高級食材を使った凝った料理を作ることもできます。
でも、お客さんが求めているのが「温かい家庭料理」なら、どんなに高級でも意味がない。
相手が何を求めているか。それを見つけるのが、企画力の始まりなんです。
現場の声が教えてくれたこと
私がこれまで2年で65回以上のセミナーをやってきて気づいたのは、企画のヒントは現場の会話の中にしかないということ。
職業訓練DX講義での雑談。
ワークショップでの質問。
セミナー後の「実は...」という相談。
そういう、何気ない言葉の端々に、本当に必要とされているものが隠れています。
中小企業の社長さんと膝を突き合わせて話す時間。
石川県内の様々な地域を回って感じる空気感。
海外での経験も含めた、これまでの20年間の積み重ね。
その全てが、企画力の源泉になっているんだと思います。
真似できない強み
最近、生成AIやDXのセミナー講師が増えてきました。
それ自体は、とても良いことだと思います。
でも、私には誰にも真似できない強みがあります。
それは、この土地で、この人たちと、この時間を過ごしてきた経験です。
流行りの本を読むことでも、高尚な理論を学ぶことでもない。
泥臭く、現場に入って、一緒に悩んで、一緒に考えてきた時間。
その積み重ねこそが、誰にも真似できない「参入障壁」であり、私の企画力の根っこなんだと、最近強く感じています。
あなたのセミナーを企画します
もし、あなたの地域や会社で「生成AIやDXのセミナーをやりたいけど、何をすればいいかわからない」と悩んでいたら、ぜひ声をかけてください。
一緒に、参加者の顔を思い浮かべながら、その人たちに本当に必要なセミナーを作りましょう。


