
「学びがしんどい」と感じた瞬間、講師として終わる。私が気づいた、時代を生き抜く唯一の姿勢。
これは実際にあった話です
先週、金沢市内で社会福祉法人の職員さん向けに、生成AI活用セミナーをさせていただきました。
セミナー後の懇親会。居酒屋の片隅で、40代の職員の方が、少し困ったような顔で私に声をかけてきました。
「石原さん、正直に聞いていいですか?」
「はい、もちろんです」
「生成AIの進歩って、すごい早いじゃないですか。だから、これについていくのって…大変ですよね? 私、ちょっと歳なんですかね。最近、しんどくなってきたんですよ」
その言葉を聞いて、私は思わず考え込んでしまいました。
「しんどい」と感じたことがなかった自分
正直に答えます。
私、そう感じたことがなかったんです。
いや、誤解しないでください。偉そうに言いたいわけじゃないんです。
ただ、私にとって「新しい技術を追いかける」ことは、気づいたら「当たり前」になっていたんです。
たとえるなら、朝起きて顔を洗うような感覚。
「今日も顔を洗うの、しんどいなぁ」とは思わないじゃないですか。
それと同じで、新しいAIツールが出たら試す。
アップデートがあったら触ってみる。
それが、私の日常になっていたんです。
セミナーのカリキュラムは全部自分で作っています。
職業訓練校でも、商工会連合会でも。
確かに大変といえば大変です。
でも、「しんどい」とは感じない。
むしろ、楽しい。
なぜ「当たり前」になったのか
個人事業主になる前の話です。
私は会社員時代、副業をやったり、身近にいる社長にアイデアを提案したり、いわゆる「社内起業家」みたいなスタンスで働いていました。
カナダやアメリカでの経験もあって、「新しいことに挑戦する」ことに抵抗がなかったんです。
常に、「これ、面白そう」と思ったら、自分で試す。
失敗しても、また試す。
それを繰り返していたら、いつの間にか「学び続けること」が呼吸するように自然になっていました。
講師として、生きる者として
その職員さんの言葉を聞いて、私は改めて気づきました。
これができないと、楽しめないと、講師ではいられない。
いや、もっと言えば、現代を生きるビジネスパーソンとして、立ち止まってしまう。
生成AIだけじゃないんです。
世の中は、これからもっと速く変わっていく。
そのときに、「しんどい」と感じるのか。
それとも、「面白い」と感じるのか。
この違いは、能力の差じゃないと思うんです。
心構えの差なんです。
私は、決して特別な人間じゃありません。
ただ、「学ぶことを当たり前」にする環境を、自分で作ってきただけ。
もし、あなたが今「ついていくのがしんどい」と感じているなら。
それは、能力が足りないからじゃない。
ただ、「学びを楽しむ心構え」を、まだ持てていないだけかもしれません。
大丈夫。
心構えは、いつからでも変えられます。
今から、一緒に新しい働き方を作っていきましょう。


