
年齢を重ねるほど、学びは深くなる
先日、石川県金沢市で担当している職業訓練DX講座の3期生が、無事に卒業を迎えました。
受講生の一人が書いてくれた感動的なレポートを読んで、私自身も胸が熱くなったばかり。
そして来週からは、もう4期目がスタートします。
今回の受講生について、事前に聞いた情報があるんです。
「これまで以上に、年齢層が高めのクラスになりそうです」
これを聞いた瞬間、私、正直めちゃくちゃ嬉しかったんですよね。
なぜかって?
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豊富な経験は、最高の「教材」になる
40代、50代の方々って、それまでの社会人生活で本当にいろんな経験を積んでこられています。
人間関係で悩んだこと。 会社の仕組みがうまく回らなくて困ったこと。
IT化を進めようとして、現場と意見が合わなかったこと。
こういう「生きた課題」を、みなさん実体験としてお持ちなんです。
私が担当する講座は、机上の空論じゃなくて、実際の課題を最新のITツールや生成AIで解決することを目的にしています。
だから、受講生の数だけ「リアルな困りごと」があるっていうのは、講座にとって宝の山なんです。
「生成AI」を「料理のレシピ本」にたとえてみると
生成AIって、初めて聞くと難しそうに感じますよね。
でも、これを「料理のレシピ本」だと思ってみてください。
レシピ本だけ見ても、料理は上手くなりません。
大事なのは「何を作りたいか」「誰に食べてもらいたいか」っていう目的です。
生成AIも同じ。
「何を解決したいのか」「どんな場面で困っているのか」がはっきりしているほど、AIは頼もしい相棒になります。
だからこそ、長年の経験で「現場の困りごと」を知っている方々こそ、AIを活かせるんです。
中間管理職の視点が、さらに深みを生む
今回の受講生には、おそらく中間管理職のような立場の方もいらっしゃるでしょう。
上からの指示と、現場の声の板挟み。
新しいことを始めたいけど、抵抗に遭う。
人手不足で、とにかく時間が足りない。
こういう「リアルな壁」って、教科書には載っていません。
でも、講座の中でみなさんが持ち寄る課題の中に、きっと似たような悩みを持つ人がいるはず。
そこで「こういう時、こんな使い方ができるよ」って共有し合えるのが、この講座の醍醐味なんです。
「遅すぎる」なんてことは、ない
よく「今さらITなんて学んで、ついていけるかな」って不安に思う方もいます。
でも、はっきり言います。
あなたの経験は、誰にも真似できない強みです。
若い人には知識があっても、現場の空気感はわかりません。
人を動かすコツも、失敗から学んだ知恵も、あなたにしかないものです。
そこに新しいツールが加わったら、どうなるか。
鬼に金棒、じゃないですけど、めちゃくちゃ心強い武器になりますよ。
来週から始まる4期、私も楽しみで仕方ない
正直、講師としてワクワクしています。
どんな課題が飛び出すんだろう。 どんな「気づき」が生まれるんだろう。
受講生のみなさん一人ひとりが持つ経験が、きっとクラス全体の学びを深めてくれるはずです。
これからも、石川県から「自分らしく働く」人を一人でも多く増やしていきたい。
そんな想いで、来週からの講座に臨みます。


