20年前の自分に教えたい。生成AI活用でリユース着物の海外販売にかかる膨大な作業時間を”ゼロ”にする方法

皆さんこんにちは。

いつも生成AIやDXの講義やセミナーでは、私自身の実体験に即したことをお話しするように心がけています。

国内外の小規模事業者での勤務や業務委託で、とにかく現場での実践を積み重ねてきて本当によかったなと、心から思っています 。

何度もお伝えしていますが、私の強みは「発信 ⇒ 実践 ⇒ 講義」を高速で繰り返すエコシステムです 。

今回は、その原点とも言える20年前の経験を振り返ります。

もし、あの頃に生成AI (GeminiやChatGPT)があったなら、私が担当していた海外向けのリユース着物販売は一体どうなっていたのか?

「あの頃の自分」に、今の知識を届けたい。

そんな想いで、具体的なシミュレーションをしてみました。

【この記事を読む価値】

この記事を読めば、以下のことが分かります。

  • 生成AIが、日々の面倒な業務をどれだけ劇的に効率化できるか、具体的なビフォーアフターで理解できます。
  • 「自分の過去の経験」が、生成AIと組み合わせることで「唯一無二のお宝」に変わる、という新しい視点が得られます。
  • 「転職回数の多さ」や「一貫性のないキャリア」が、実はAI時代における最強の武器であることに気づかされます。

地獄絵図…時給換算したら泣きたくなる顧客対応が「おもてなし」に変わる

《20年前の現実》

私が働いていた会社では、海外のお客様から毎日たくさんのメールが届きました 。

一番大変だったのは、もちろん「言語の壁」です。翻訳ソフトは今とは比べ物にならないほど精度が低く、不自然な日本語を必死で意訳し、カタコトの英語で返信する毎日。

お客様の微妙なニュアンスが分からず、クレームに繋がってしまったことも一度や二度ではありません。

逆に大口顧客からの注文が入ったときのやり取りも慎重さが要求されて大変でした。

正直、この作業だけで一日の大半が終わっていました。

SAYURI というアメリカ映画の衣装担当から注文が入ったときは焦りました。

一回の注文が100万円、それが複数回あったので、、、

《Geminiがあったなら》

もし今なら、まず全てのメールをGeminiに読み込ませます。

このメールの緊急度とお客様の感情(ポジティブかネガティブか)を分析して。

そして、日本の文化的な丁寧さを保ちつつ、フランス人のお客様に響くような親しみやすいフランス語で返信案を3つ作って

これだけで、数時間かかっていた作業がわずか数分で終わります。

しかも、ただの翻訳ではありません。「文化的な背景」を考慮した「おもてなし」のコミュニケーションが実現できるのです。

クレーム対応も感情分析を使えば、相手の怒りに火を注ぐことなく、冷静かつ的確な初期対応が可能になります。

当時、海外向けのメールはすべて英語でしたが、現地の言葉で丁寧な文章をいまでは作れます。

職人技だった商品説明文が…AIで「売れる言葉」を無限に生み出す工場に

《20年前の現実》

リユース着物の商品説明は、まさに「職人技」でした。

亀甲(きっこう)」「青海波(せいがいは)」といった伝統的な柄の名前、その由来、「錆浅葱(さびあさぎ)」のような日本の伝統色の繊細な色味。

これを外国の方にどう伝えれば価値が分かるのか?

結局、知識のある一部の人間に頼りきりで、作業は完全に属人化していました。

《Geminiがあったなら》

今は着物の写真をスマホで撮って、Geminiに投げるだけです。

この着物の写真から、使われている柄(名称と意味も)、色(日本の伝統色名とカラーコードも)を特定して。

そして、この着物を欲しがりそうなターゲット顧客(例:アメリカのファッションデザイナー)に響くような、情熱的でストーリーのある商品説明文を500文字で書いて。

SEOキーワード『Vintage Kimono Robe』『Japanese Art』も必ず含めてね

驚くべきことに、AIは画像から柄を特定し、その文化的背景まで解説してくれます。

さらに、ターゲットに合わせた「売れる言葉」を、SEOまで考慮して無限に生成してくれる。

もはや職人技は不要。誰でもトップセールスライターになれる時代なのです。

センス頼みだった企画会議が…AIで「データと閃きのアイデア工場」へ

《20年前の現実》

「この着物生地で、何か新しい商品を作れないか?」当時の企画会議は、社長の鶴の一声や、一部のセンスある社員の閃きに頼るしかありませんでした。

市場調査も勘と経験が頼り。

結果、時間だけがかかり、結局何も決まらない…なんてことも日常茶飯事でした。

《Geminiがあったなら》

Geminiは最強の壁打ち相手であり、超優秀なマーケティングリサーチャーです。

リユース着物の生地を使った、欧米で流行りそうな新しい商品を100個提案して。

ターゲットはサステナブルな思考を持つ30代の女性。

インテリア、アパレル、アートの観点からアイデアを出して

これだけで、自分では思いつきもしなかったアイデアのシャワーを浴びることができます。

「タペストリーにする」

「クッションカバーにする」

といったありきたりなものから、

「ブックカバーにする」

「スニーカーのアクセントパーツにする」

といった意外なものまで。

データに基づいた市場のトレンドと、AIならではの突飛な発想を組み合わせることで、企画の質とスピードは比較にならないほど向上します。

【まとめ】あなたの「転職回数」は、AI時代の「最強の武器」になる

ここまで読んで、どう思われましたか?

私が今日お話ししたことは、全て「20年前の現場経験」があったからこそ、リアルに想像できたことです。

もし私が着物販売の経験をしていなければ、AIにどんな質問をすればいいかさえ分からなかったでしょう

現代は、一つの会社に勤め上げるだけが正解ではありません。

私のように、様々な会社で、一見バラバラに見える経験を積んできた方 。

それこそが、AI時代を勝ち抜くための「宝」になります。

あなたの頭の中にある、その多様な現場経験こそが、AIに「命を吹き込む」ための最高の燃料なのです。

「経験 × 生成AI」

この掛け算を使いこなせる人材が、これからの時代を間違いなくリードしていきます。

あなたのキャリアは、無駄なことなんて一つもありません。

さあ、あなたの経験をAIというタイムマシンに乗せて、新しい価値を生み出してみませんか?

この記事を書いた人

石原 愛信(いしはら あきのぶ)

石川県DX専門家 / 中小企業支援コーディネーター

石川県内の中小企業・小規模事業者様向けに、生成AIやITツールを活用した業務効率化の伴走支援を行っています。

これまでに商工会などで65回以上のセミナー・研修に登壇 。

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私のコンサルティングや伴走支援には、費用の一部を公的機関が負担する「専門家派遣制度」をご利用いただけます。

ISICO(石川県産業創出支援機構)や石川県商工会連合会などに、公式な専門家として登録しております。

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