「何を」教えるかより、「誰が」教えるか。生成AIセミナーで、私が一番大切にしていること

皆さんこんにちは。

石川県金沢市で、伴走型のデジタル支援をしている石原です。

東京で開催された移住者様向けのセミナーで、生成AIやNotebookLMの講師として登壇しました。

ありがたいことに、最近は参加者の方から「すごく良かった」と直接お声がけいただく機会が増えています。

そして、今日のセミナー後、同世代である団塊ジュニアの参加者の方から言われた、ある一言が私の心に深く突き刺さりました。

「生成AIの内容もすごかったけど、石原さんの人生の話に、すごく響きました」と。

セミナーの説得力は、やはり「実体験」から生まれるのだと再認識しました。

そこで、逆に考えてみましょう。

あなたの会社のIT化やDX導入を、本当に導くべきは、一体誰なのでしょうか?

今日は、セミナー参加者のリアルな声から気づいた、「本当に価値ある専門性」について、お話ししたいと思います。

「機能」の説明に、人の心は震えない

正直に言って、生成AIツールの「機能」を説明するだけなら、私より上手な人はたくさんいるでしょう。

情報はネットに溢れていますし、ツールの進化はあまりにも速い。

しかし、参加者が本当に求めているのは、機能の一覧表ではありません。

彼らが知りたいのは、

「そのツールを使って、自分の悩みや不安が、どう解決されるのか」

「自分の未来が、どう変わる可能性があるのか」

「生身の人間の組織の中でどうやって落とし込むのか」

という、自分ごととして捉えられる、生きた物語です。

私が語るのは「AI」ではない。「AIを使った、私の人生」だ

私がセミナーで語るのは、ツールのスペックではありません。

アメリカでECサイトの売上が全く伸びず、お先真っ暗だったこと。

お客様との一本の電話から、ビジネスの本質に気づかされたこと。

普通は仕事を辞めず次の仕事を探すのに、わたしはきっぱりやめてから次を探していたら、

アメリカで仕事ができるようになった話とか、、、

そんな私の「実体験」というフィルターを通して、

「だからこそ、このAIツールは、こんな風に私たちの仕事を、人生を、助けてくれるのです」

「本来人間が行うべきことに時間を割くことができるのです」

と語ります。

同世代の方々が響いたのは、AIの機能ではなく、私の不器用な物語の中に、自分たちの人生を重ね合わせてくれたからに他なりません。

あなたの会社に必要なのも、同じこと

これは、そのままあなたの会社のDXにも当てはまります。

DX推進を任せるべきは、必ずしも一番ITに詳しい若手社員ではないのかもしれません。

本当に必要なのは、あなたの会社の歴史や、お客様との数々の「実体験」を、誰よりも深く理解している人物ではないでしょうか。

最新のツールという「武器」は、私のような外部の専門家が提供できます。

しかし、その武器を使いこなし、会社の未来を切り拓くのは、現場の想いを知る、あなたや、あなたの社員自身なのです。

まとめ

技術は、人の物語と結びついて、初めて「希望」に変わります。

私は、これからも不器用に、私の実体験を語り続けます。

それが、机上の空論ではない、本物の価値を届けられる、唯一の方法だと信じているからです。

この記事を書いた人

石原 愛信(いしはら あきのぶ)

石川県DX専門家 / 中小企業支援コーディネーター

石川県内の中小企業・小規模事業者様向けに、生成AIやITツールを活用した業務効率化の伴走支援を行っています。

これまでに商工会などで60回以上のセミナー・研修に登壇 。

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