石川県金沢市から発信 本当の「まちづくり」とは、私がいなくても動く「熱量」をつくること

皆さんこんにちは。

石川県金沢市で、DXを通じた人や組織の支援をしている石原です。

初めにお伝えしておくと、私は地域のボランティアに積極的に参加したり、まちづくりの会合に毎回顔を出したりしているわけではありません。

ですので、私が「まちづくり」について大所高所から語る資格はないのかもしれません。

しかし、日々、石川県の中小企業の経営者や、再就職を目指す方々と真剣に向き合う中で、強く感じていることがあります。

今日は、そんなIT支援という「外部の専門家」の立場から見える、持続可能な「まちづくり」についてお話しさせてください。

「外部のスーパーマン」に頼る、その危うさ

「まちづくり」と聞くと、東京から有名な専門家を呼んで、一過性の派手なイベントを開く、という光景を思い浮かべる方もいるかもしれません。

しかし、私たちのような「外部の人間」は、いずれその土地を去る存在です。

その人が去った瞬間に、また元の姿に戻ってしまうようなやり方では、本当の意味で地域は元気になりません。

「箱もの」に投資しても、人の心は動かない

立派な施設や設備といった「箱もの」への投資も同様です。

どんなに素晴らしいキッチンがあっても、そこで料理をする人の情熱やスキルがなければ、美味しい料理は生まれません。

まちづくりの主役は、建物やインフラではなく、そこで活動する「人」です。

彼らの心が動かない限り、まちは決して活気づかないのです。

私の仕事は「火を熾す」こと。そして「火の番人」を育てること

では、どうすればいいのか。

私が最も大切にしているのは、地域の人々の中に眠る「熱量」に火をつけ、その火を絶やさずに守り育てていける「火の番人」を、地域自身の手で育成するお手伝いをすることです。

そのために必要なものこそ、老若男女、誰もが参加できる「生成AIやITスキルの講習会」を、一定期間、継続的に開催することだと、私は確信しています。

一度きりのイベントではなく、例えば3ヶ月間、2週に一度集まるような、継続的な学びの場です。

そこでは、明日からすぐに使える実践的な武器を、誰もが自分のペースで学び、試行錯誤することができます。

このプロセスを通じて、参加者は単なる「受講生」から、自ら考え、行動し、周りを巻き込める「地域のリーダー候補」へと成長していくのです。

まとめ

もちろん、私はまちづくりの専門家ではありません。

しかし、テクノロジーという火を使って、人の可能性や情熱に火をつけるプロフェッショナルです。

それでも、私は信じています。地域の中に、自律的に燃え続ける「熱量」を生み出すためには、私のような外部の人間が、新しい風と、最初の火種を運んでくる役割もまた、必要不可欠であると。

私の究極の成功は、いつかこの地域の皆さんから

「石原さん、ありがとう。もう、私たちだけで大丈夫です」

と言ってもらえる、その日なのです。

この記事を書いた人

石原 愛信(いしはら あきのぶ)

石川県DX専門家 / 中小企業支援コーディネーター

石川県内の中小企業・小規模事業者様向けに、生成AIやITツールを活用した

業務効率化の伴走支援を行っています。

これまでに商工会などで60回以上のセミナー・研修に登壇 。

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