DXは「足し算」ではなく「引き算」から始めるべき理由

皆さんこんばんは。

今日はDXは引き算だという記事をお伝えします。

職業訓練校のDX講座でもちらっと、「DXは引き算ですよね」。

こういうと、受講生も納得してくれました。

なぜIT化の前に辞めること、やらない事を決めるべきなのか?

世の中、便利な生成AIツールが溢れすぎている。

「足し算のDX」という落とし穴

多くの企業がDXに取り組む際、ついやってしまうのが

「新しいシステムを導入する」

「最新のツールを追加する」

という足し算の発想です。

しかし、これが思わぬ落とし穴になっていることをご存知でしょうか?

「システムを入れれば入れるほど、かえって仕事が増えてしまう…」

「デジタル化したのに、なぜか効率が上がらない…」

こんな悩みを抱えている企業は実は珍しくありません。

これらの悩みには共通した原因があります。

それは、引き算を忘れた足し算偏重のDXなのです。

成功するDXに必要な「引き算」の3つの視点

1. プロセスの引き算

業務プロセスを見直し、無駄を削ぎ落とすことから始めましょう。

例えば:

  • 過剰な承認手続きを3段階から1段階へ
  • 同じような会議を1つに統合
  • 重複した報告業務の廃止

ある製造業では、この「プロセスの引き算」によって処理時間が従来の1/3になったという事例もあります。

2. システムの引き算

次に取り組むべきは、システム環境の整理です:

  • 古いシステムと新システムの統合
  • バラバラに管理していたデータの一元化
  • 誰も使っていない機能の思い切った廃止

ある商社では、システムを整理統合することで年間のIT維持費を40%も削減できました。

これは単なるコスト削減ではなく、複雑さを排除することで生まれた「引き算の成果」といえるでしょう。

3. 心の中の「引き算」

最も難しいのがこの部分かもしれません:

  • 「今までこうだった」という固定観念を手放す
  • 変化への不安を1つずつ取り除く
  • 「できない」という思い込みからの解放

DXの成果を3つの視点で整理する

DXの取り組みは

「引き算(−)の成果、足し算(+)の成果、掛け算(×)の成果」

と整理することが大切です。

  • 引き算の成果:デジタル化によって無駄な業務を省き、コストを削減
  • 足し算の成果:顧客情報を蓄積し、サービスの価値や顧客の利用金額を高める
  • 掛け算の成果:成功モデルを他部署やグループ会社に展開し、収益を増加

興味深いのは、これらの成果が1つの取り組みで同時に実現できるという点です。

明日から始める「引き算のDX」

まずは簡単なことから始めてみましょう:

  1. 日々の業務で「これって本当に必要?」と感じることを書き出す
  2. 部署内で最も時間がかかっている作業を3つリストアップする
  3. フローチャートを書いて業務を分解し、無駄を見つける

ECRSの法則(Eliminate:排除、Combine:結合、Rearrange:交換、Simplify:単純化)を活用するのも効果的です。

さいごに

DXは新しいものを「足す」前に、まず不要なものを「引く」ことから始めましょう。

テクノロジーを導入する目的は、複雑さを増すことではなく、本質的な価値を高めることにあるはずです。

「引き算のDX」で、本当に価値のあるものだけを残し、シンプルで力強いビジネスを実現しませんか?

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