こんばんは、みなさん!
今日は、これまでお伝えしてきた「分析手法と生成AIの相性の良さ」に、さらに面白い要素を加えてみました。
そう、フェルミ推定です!
今回は、このフェルミ推定と生成AIを組み合わせて、驚きの世界を覗いてみましょう。
Contents
フェルミ推定って何?生成AIとどう関係あるの?
フェルミ推定の基本:天才物理学者の発想法
フェルミ推定、聞いたことありますか?
これは、ノーベル物理学賞を受賞したエンリコ・フェルミが考案した、大まかな見積もり方法なんです。
例えば、「アメリカのシカゴにピアノの調律師は何人いる?」なんて質問、どう答えます?
フェルミならこう考えるでしょう:
- シカゴの人口を300万人と仮定。
- 1世帯あたりの人数を3人と仮定し、世帯数を100万世帯と推定。
- 10世帯に1台の割合でピアノがあると仮定し、ピアノの総数を10万台と推定。
- ピアノ1台の調律は年に1回と仮定し、年間の調律件数を10万件と推定。
- 調律師1人が1日に3台のピアノを調律し、年間250日働くと仮定し、1人の調律師が年間に750台のピアノを調律すると推定。
- したがって、シカゴには約133人のピアノ調律師がいると推定される(10万台 ÷ 750台/年)
こんな感じで、順を追って考えていくんです。
最終的な答えは完璧じゃなくても、そこそこ正確な推定ができちゃうんです。
現代のフェルミ推定:ビジネスから日常まで
フェルミ推定、実は現代でもめっちゃ役立つんです!
- ビジネスプラン作成時の市場規模予測
- プロジェクト管理での必要リソース見積もり
- 日常生活での大まかな計算(例:パーティーの食事の量)
こんな風に、データが少ない状況でも、合理的な推測ができるんです。
生成AIとフェルミ推定:最強タッグ誕生!
生成AIってすごいんです
生成AI、ChatGPTとかClaude 3とか聞いたことありますよね?
これらのAIは:
- 膨大な情報を瞬時に処理
- 人間のような文章を生成
- 複雑な問題を段階的に解決
こんな能力を持っているんです。
フェルミ推定×AI=無敵の推論マシン
では、このAIとフェルミ推定を組み合わせると何が起こるでしょうか?
- より多くの情報ソースを活用
- 複雑な計算を瞬時に実行
- 人間が見落としがちな要因を考慮
- 推論プロセスを詳細に説明
つまり、人間の創造性とAIの処理能力が合わさって、より精度の高い、そして説得力のある推定が可能になるんです!
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実践編:金沢市のビニール傘消費量を推定してみよう
さあ、ここからが本番です。
「弁当忘れても傘忘れるな!」
金沢市で1年間に消費されるビニール傘の数、どれくらいだと思いますか?
生成AIの力を借りて、フェルミ推定で解き明かしていきましょう!
Step 1: 基本情報を集める
- 金沢市の人口:約45万人(2021年時点)
- 年間降水日数:約170日
- 平均世帯人数:2.45人
Step 2: 推論を展開
- 1世帯あたりの年間ビニール傘購入数
- 仮定:各世帯が2年に1本購入
- 1世帯あたり年間0.5本
- 金沢市の世帯数
- 45万人 ÷ 2.45人/世帯 ≈ 184,000世帯
- 世帯購入による年間消費量
- 184,000世帯 × 0.5本/年 = 92,000本
- 観光客による追加消費
- 年間観光客数:約1,000万人(仮定)
- 観光客の1%が傘を購入すると仮定
- 10,000,000 × 1% = 100,000本
- 合計推定消費量
- 92,000本 + 100,000本 = 192,000本
Step 3: AIによる検証と修正
ここで生成AIに推論プロセスを確認してもらいます。
生成AIは以下のポイントを指摘するかもしれません:
- 金沢の気候特性(雪の日が多い)を考慮すべき
- ビジネス用途での購入も考慮する必要がある
- ブランド傘とビニール傘の比率を考える
これらの要因を加味して、最終的な推定値を調整します。
フェルミ推定×AI活用のすごさ
さて、この過程で気づいたことがありますか?
- 思考の構造化:段階的に考えることで、複雑な問題も解きやすくなります。
- 隠れた要因の発見:AIが指摘する意外な要因が、新たな気づきを生みます。
- データリテラシーの向上:推定の過程で、様々なデータの扱い方を学べます。
あなたの生活やビジネスにも活用できる!
フェルミ推定とAIの組み合わせ、実はめちゃくちゃ使えるんです!
- 新規ビジネスの市場規模予測
- イベント企画での必要リソース見積もり
- 日常生活での意思決定(例:引っ越しの際の荷物量予測)
こんな風に、日々の小さな決定から大きなビジネス判断まで、幅広く活用できるんです。
まとめ:フェルミ推定×AI=未来の問題解決術
フェルミ推定とAIの組み合わせ、いかがでしたか?この方法を使えば:
- 複雑な問題も体系的に解決できる
- データが少なくても、それなりの精度で推定できる
- 思考プロセスが鍛えられ、創造的な問題解決力が向上する
ぜひ、皆さんも身近な疑問からチャレンジしてみてください。
きっと、新しい発見があるはずです!
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